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根っこの成長

2010年10月
環境から生まれるつながり〜平和祭〜

1010-1.jpg9月11日に年長組の子どもたちは、アレセイア中学高等学校の文化祭である"平和祭"に参加をしました。年中組の子どもは、当日の参加こそなかったものの、垂れ幕に手形を押し、同様に年少組の子どもも、簡単な看板作りをするという形で参加をしました。

今年度の平和祭は幼稚園から高校までが参加をする形で行われました。幼稚園が平和祭に参加するのは、今回が初めてです。中学校・高校からの依頼を受け、年長組の子どもが作った水族館の魚を展示しました。その他、どのようなことができるか、子どもとともに話し合いを行いました。中高からの依頼を受けた1学期の終わりから、1つのクラスからは水族館を見てくれたお土産に魚の形をしたクッキーを売ったらどうかという意見、自分たちの作った水族館の歌を歌ってあげるのはどうかという意見が出ました。夏休みを挟んでからの夏期保育で、2クラス合同での話し合いを行いました。そこで、片方のクラスからもクッキーと歌という意見が出たため、そのような形で参加をすることを決めました。また、夏期保育の中では、今年度の平和祭のテーマである"ペンギン"になぞって、それぞれの子どもがペンギンの絵を書きました。当日、その絵も中高の中庭に展示をしていただきました。

1010-2.jpg年長組の子どもたちは、何事に関しても"自分たちのすることは自分たちで"といった思いで、様々な遊びまた行事に向かっていきます。今回の平和祭での水族館展示についても、そうでした。「ジンベイザメはこういう風に並べて欲しい」「イワシの大群は絶対ここ」「そこにクラゲを吊るしたらエアコンの風で揺れて落ちてしまうんじゃないか?」「亀は横向きにしたい。」「いや、縦向きに置きたい。」1つ1つの展示方法に関しても、進んだり戻ったりを繰り返して決めていきました。自分たちのイメージしている水族館を実現するために一生懸命に話し合いをしました。そして、みんなで考えた魚の形のクッキーを作って焼きました。子どもたちの中ではクッキーを売ったお金で「修学旅行に行きたい」「欲しいものを買えない人たちにあげたらどうか?」という意見も出ました。子どもたちが納得し、わくわくした気持ちをもって当日を迎えることになりました。

当日、たくさんの中高生、地域の方、そして大好きなお母さんとお父さんたちが、見にきてくれました。水族館の中ではそれぞれの魚の名前や生態を説明しました。とてもいきいきとした表情で、お客さんたちと関わりをもちました。クッキーの売り子たちも「いらっしゃいませ」「おいしいクッキーですよ」と大きな声をあげて頑張ってくれました。

そして、グラウンドに設置されたステージで自分たちの「水族館のうた」を歌いました。太陽が照りつける中、子どもたちは大きな口をあけて大好きな歌を歌いました。

今回、時間の無い中で準備を進めていく過程で、これぞ年長組の子どもたちだ、という力を見せてくれました。そこに関わる教師として子どもの成長を感じ、今学期も共に歩んでいこうと感じました。

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