2016年5月
自立への一歩いっぽ
~園便り《母ばと 子ばと》 6月号より~
年中ぐみになってから約1ヶ月半がたちました。新しい環境に緊張と不安の中で過ごした4月。そんな中でも、子どもたちの遊びは、ドロンコ、戦いごっこ、ホールで基地づくり、、、ときにはやりたいことへの思いがぶつかり合ってケンカするほどパワフルな毎日です。
戦いごっこをしているつもりがつい本気になってしまったり、2つしかないブランコを3人で乗るために順番をめぐってゆずることができず言い合う姿、“入れて”といったのに“今日は一緒に遊べない”と断られ(←こんな気分の日もあります)納得できずにケンカになることもあります。反対に数名で力を合わせて1つの遊びを行う姿もみられるようになりました。ホールではたんぽぽぐみ、すみれぐみがつみ木の家をつくり役割分担がされています。室内では一緒に雪山を作りました、、、いろいろある中でもこの様に2クラスが混ざり合い、あそぶ姿はたくましさを感じます。
とてもパワフルな年中ぐみの子どもたちも感謝の日は大好きなママのことを想ってプレゼントをつくりました。
「あのねー、ママはボクのこと大好きなんだって」
「お兄ちゃんのこともすきだけどボクのこともスキなんだって…!」
「うちのママもだよ!」
「だからつくったものはなんでもうれしいっていってた。」
お母さんのことを考えている時間はいつもより少しゆっくりと時間が流れているような気がしてうれしくなりました。
(年中組教師)
年中組の子どもたちはとてもたくましいです。
表現方法の視点から見ても一人ひとりが自立に向かっているということが上記の文章からも良く分かります。
一つの遊びの中では、自分の思い、考えを何とか伝えようとする子どもの姿があり、分かってもらいたいがためについ手をだしてしまうことがあります。小さな年少の時にはない姿です。
あら、そうかしらと思いますか?子どもの外側だけを見ていると、あまり変わらないと思えるかもしれません。仲良くあそぶ、喧嘩をする、思いがすれ違う、一人でいたいなど子どもの心の中に、自分の今の気持ち、意思がはっきりとしてくるのが年中です。
勿論、年少の子どもたちにもそのような姿はあります。しかし内容が違いますね。
保護者の皆様、小さい子どもだけど、様々な感情を持ち、子ども社会をしっかりとつくり始めているその様子を見守って下さい。
自分の力で歩こうとする姿がよく見えてきます。