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根っこの成長

2012年5月
自立(律)する子どもたち~新年度編~

 

2012年度がいよいよスタートです。4月9日の始業式の日はひとつ大きくなった子どもたちが誇らしげに満面の笑顔で登園してきました。そして翌日、4月10日の入園式の日には、約70名の新しい子どもたちが平和学園幼稚園の仲間に加わりました。約200人の子どもたちはそれぞれ、その年齢、学年に応じて、新しい自立の一歩を踏み出しました。

初めての集団生活の中で、家族からの自立の一歩を踏み出した年少組。

クラスがかわり、人数も増え、他児とのふれあいの中で自立の一歩を踏み出した年中組。

幼稚園の中で一番大きなお兄さん、お姉さんになり、小さな子どもたちの事を気にかけながら自立の一歩を踏み出した年長組。

今年度は、年齢の育ちを行事・遊び・関わりを通して、子どもたちの様子をお知らせしたいと思います。

 

年少組

「おかあさんがいい~」「はやくかえりたい~」という泣き声が年少組の各クラスから聞こえてきます。お父さん、お母さんとこんなに長く離れる経験は今までなかったのでしょう。年長組の子どもたちに色々なことを教えてもらいながら瞳いっぱいに涙を浮かべて過ごしています。

この前まで泣いていた女の子が私の膝にポンっと手を置いてくれたり、お兄さん、お姉さんと一緒に砂山をつくっていたりと段々と緊張の糸がほぐれてきたのかなという様子がうかがえます。

このように毎日すこしづつ、すこしづつ、家族から自立の一歩を踏みしめています。

年中組

 一番やんちゃな年中組。毎日、毎日朝から遊びまわっています。ですが遊んでいるだけではありません。

「ダンゴ虫はどこにいるんだろう」「石の裏にいるんだよ」「ここの土には幼虫がたくさんいるんだよ」「アリの巣だ」「ちいさいアリは木に住んでるんだよ」「ここのアリ大きいんだよ」「おたまじゃくしをとったから幼稚園で飼ったらどう」「水をかけると山はかたくなるんだよ」

 このように毎日、毎日、体験して、学んで、考えてを友だちと繰り返しています。

新入園の子どもたちも段々と在園の子どもたちと一緒に遊びを広げ始めました。子どもたち同士の助け合い、教え合いも日々の生活の中で垣間見られています。

子どもたちは他児との関わりの中ですこしづつ自立の一歩を踏みしめています。

年長組

 「シールはここに貼るんだよ」「タオルはここにかけるんだよ」「泣かなくてもだいじょうぶたよ」と、年少組のちいさな子どもたちに声をかけていいます。

 年長組の子どもたちは年少組のお手伝いから1日が始まります。「どんなことに困っているんだろう」「どういう風に声をかければいいんだろう」子どもたちは毎日が葛藤の連続です。その中で僕はお兄さんなんだ!私はお姉さんなんだ!と自覚していきます。自信がついていきます。

時には、遊びたい気持ちが勝ってしまったり、お手伝いすることに疲れてしまったりということもあります。そんな時には年長組の仲間と一緒に考えたり、教師と一緒に話し合ったりと、ひとつひとつ自律に向けて歩んでいます。

ちいさなちいさな年少さんに寄り添いながら、年長組の子どもたちは自律の初めの一歩を踏みしめています。

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