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根っこの成長

2012年11月
自立(自律)する子どもたち~運動会本番編~

 10月20日(土)は、平和学園幼稚園の運動会でした。子どもたちの努力の賜物とはこういうことをいうのだと今年も感じることが出来ました。

 前回の根っこの成長では、なぜ運動会を作り上げていく上で遊びが大事なのかという事に着目をして書かせていただきました。今月は運動会の当日について着目をしています。各学年の様子をご覧下さい。

 

年少組

 年少組の子どもたちにとっては初めての運動会でした。年少組の子どもたちは、当日年中組や年長組の子どもたちよりも早く帰ります。その短い運動会の中にも次のような自立(自律)を感じることができましたのでご紹介いたします。

 年少組は「みんなのともだちきょうりゅうくん」という競技を行いました。きょうりゅう??と思った方もいらっしゃるでしょう。しかしこの恐竜は年少組の子どもたちが遊びの中で追い求めてきた恐竜なのです。1学期から「きょうりゅうのあしあとがあったよ」「きょうりゅうのかせきがあったよ」などと、空想のともだちとして幼稚園の中を探し回ったり、手紙のやり取りをしたり遊んできました。

 競技の最中には年長組の子どもの手、先生の手をかりて、ダンボールでできた恐竜に目やしっぽをつけて、組み立て、ゴールを目指しました。

 遊びの中から競技が出来上がり、その競技をやりきるという経験は年少組の子どもたちにとってとても大きな経験だったように思います。このやりきるという経験が自立(自律)につながればと考えています。

 

年中組

 年宙組は「大玉転がし「たまいれ」「ピクニックにいこうよ」の3つの競技を行いました。その中でも「ピクニックにいこうよ」は子どもたちが考えたオリジナルの競技です。

この競技は、子どもたちの「パン食い競争がしたい」「トンネルがあったほうがいいよ」「ライオンがいたらおもしろいね」などの意見を一つに集約し出来上がっています。

当日には元気な姿でトラックを走り回る子どもたち。年長組が演じるライオンにパンをあげる子どもたち。自分たちが作ったトンネルを走り抜ける子どもたち。その子どもたちの姿には「僕たちが考えたんだ!」という自信が見えました。この自信を掴んだ経験が子ども達の自立(自律)を育む1ピースになるのでしょう。

 

年長組

年長組の子どもたちを一言で表すと「大忙し」です。年長組の競技は「へいわがくえんだんぼーるめいろ」「サッカー」「ちあだんす」「スポーツダッシュ」「リレー」「ファッションショー」「おまつりはっぴーらんど」などがあります。この競技は全て、子どもたちのオリジナルの競技です。しかしこれだけではありません。「年少組・年長組のお手伝い」「ライン引き」「放送(実況)」「体操」などの係決めをして、練習から当日まで係りを努めます。子どもたちは、自分でどの係がしたいのかを決め、責任を持ち最後までやりきりました。

自分より小さい子どものことを考えながら、競技の準備の事にも気持ちをもちながら、運動会という大きな行事を乗り切りました。子どもたちは、今まで味わったことのない達成感、充実感を得たことでしょう。その達成感、充実感は子どもたちにとって自信という大きな力になったことでしょう。その自信によって年長組の子どもたちは、また一歩、自立(自律)へと歩んでいます。

 

前回・今回の根っこの成長を通じて、運動会の様子を少しでも感じて頂ければ幸いです。

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