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根っこの成長

2012年6月
自立(自律)する子どもたち~遠足編~

 

5月23日平和学園幼稚園では遠足が行われました。

平和学園幼稚園の遠足は、幼稚園から辻堂海浜公園までの道のりを歩く歩き遠足です。

当日はまず、年長組、年中組の子どもたちは平和学園幼稚園から出発し途中の汐見台公園を目指し歩きました。そこで一息休憩を挟みます。その間に年少組の子どもたちは幼稚園からバスに乗り汐見台公園を目指します。汐見台公園から年長組は合流した年少組と手を繋ぎ、年中組は年中組同士で手を繋ぎ、辻堂海浜公園へ出発します。年中組は年中組同士で手を繋ぎ出発します。海浜公園ではお母さん達が子どもたちの到着をたくさんの拍手とお疲れ様などの言葉と一緒にお出迎えしてくれます。子どもたちはその姿を見るともうひと踏ん張りと俄然やる気を出し、海浜公園の目的地まで頑張ります。その後礼拝を行い、お母さん達とのお弁当の時間です。食後は各学年でゲームを行い楽しい時間を過ごしました。

 全園児で、辻堂海浜公園までの約3.5kmの道のりを歩きました。子どもたちにとっては決して短い距離ではありませんが自分の力で、しっかりと歩き、ともに励まし、支えあいながら頑張って歩いていく姿には、その年令のたくましさと成長を感じました。今回は各学年の遠足の様子をお知らせしたいと思います。

年少組

  年長組のお兄さん、お姉さんと手を繋ぎ、年長組の子どもたちの力をかりて、年少組の子どもたちは海浜公園に向けて歩みをすすめています。一歩一歩は小さいですが、年少組の小さな歩幅で一生懸命に年長組の子どもたちについていきます。

 年少組の子どもにとって幼稚園生活初めての園外での活動です。楽しそうに歩いている子、不安そうに歩いている子、顔を真っ赤にして頑張っている子など子どもたちの表情は様々です。

 その中でも子どもたちは園外に出て歩く楽しさ、大変さというものを一歩一歩踏みしめていることでしょう。この一歩一歩が年少の子どもたちの自立につながっているのだと思います。

年中組

 年中組の子どもたちにとっては二回目の遠足です。しかし前回は大きな年長組さんの力をかりての遠足です。自分たちの力だけで歩きます。二人で歩くのは一人で歩くよりも歩く速さ違うから大変、足が絡んで大変、手を繋ぐのが暑くて大変、そんな気持ちが表情にも出ています。しかし手を繋いでいる子ども同士で道路に出ないように引っ張り合ったり、話をしながら歩いたり、歌を一緒に歌ったりと楽しさも味わっています。

 自分以外のお友だちに合わせるのは大変。だけれどこの経験の中で、自分だけではなく、他児との関係性の中での自立が育まれていくのではないかと思います。

年長組

 年少組の子どもたちのお世話をしながらの遠足は、年少組、年中組を経験した年長組の子どもたちだからこそできるのではないでしょうか。

 年少組の時に年長組さんに手を繋いでもらった経験、自分たちの力だけで歩ききった経験、そういうものが年長組の子どもたちの心の中に育ってきています。

 年少さんが歩いて行っちゃうんだ、歩いてくれない、手を繋いでくれないなど年長組は悩み、考えることがたくさんあります。その悩み、考えという中に、自分の事よりも年少組の子どもたちを気遣う心が生まれるのではないかと思います。

 この経験が、心と折り合いをつけていく、心を律するという自律の一歩ではないかと思います。

 

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