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根っこの成長

2011年12月
響き合う子どもたち~収穫感謝編~

♪きょうはうれしいかんしゃさい~

目の前には、かごからあふれるほどの野菜や果物が並べられています。神さまから与えられたたくさんの実り。子どもたちが持ち寄り、神さまに感謝をささげる収穫感謝礼拝を全学年で行いました。感謝祭週間の始まりです。神さまからいただいたこのたくさんの実りをどのように使うかを年長組が相談し、今年もカレーを作ることとなりました。先日のお芋掘りで収穫したさつまいももカレーに入れ、収穫の喜びをたくさんの人と分かち合います。

そして、次の日。幼稚園の中は、いいにおいでいっぱいです。年長組の子どもたちは、カレー作りに向け、スープをとり始めました。年少組も年中組もそのスープを見せてもらいます。スープはどんな色?どんなものが入っているの?子どもたちは興味津々です。そして、クラスに戻って聞いてみると、入っていたものをすべて覚えていました。こうした経験が来年、再来年へとつながっていくのでしょう。

3日目は、いよいよカレー作りです。まずは、年長組の子どもたちが、包丁で野菜を切っていきます。そして、その切った野菜を一度ホールに集めます。そのための運び屋さんが年中組です。1人1つボールを持ち、何度も何度も年長組のおへやとホールを行き来します。「疲れたら、休んで交代してね。」というわたしに、「大丈夫だよ!!」と元気いっぱいの笑顔です。なんだかウキウキしているのか運ぶ足取りも軽やかな子どもたち。にんじん、じゃがいも、さつまいも。。。と順調に作業は進んでいきました。しかし、最後に難関が残っていました。子どもたちのことばを借りるならば、「たまねぎ攻撃」との戦いです。たまねぎを切り始めると年長組のおへやの中は、たまねぎのにおいでいっぱい。切っている年長組も、運んでいる年中組も、そばにいた先生も涙目です。「先生~、目が痛いよ。」とタオルを持ち出す子、おへやに戻ってぼんやり休んでいる子も出始めました。さっきまでの元気が一変。年中組のおへやの人口が増えてきました。そこで、「まだ頑張れる人いるかな?」と期待しながら声をかけると、「もちろん!」「たまねぎ攻撃に負けないぞ!!」と、またお部屋から意気揚々と出てきて、軽やかな足取りで運び始めました。涙を流しながらも、「泣いてる~!」と楽しそうな子どもたち。頼もしくなった子どもたちに励まされました。

そうして頑張ってできあがったカレーを、翌日カレーパーティーで食べます。いつもお世話になっている他学部の先生方、バスの運転手さん、お手伝いをしてくれたお母さん方をお招きして、みんなでカレーを分かち合います。あっというまにお腹いっぱい。おなべはからっぽ。きっとたくさんの実りをくださった神さまも、みんな笑顔で食べる姿をみて喜ばれたのではないでしょうか。わたしたちに与えられているたくさんの収穫は、その実りにとどまりません。ともに分かち合うとき、そこにはたくさんの元気と頑張りと笑顔が生まれます。そして、それはたくさんの人へと広がっていきます。響きあう子どもたちに感謝。その機会を与えてくださる神さまに感謝。そんな一週間でした。

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