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根っこの成長

2013年1月
自立(自律)する子どもたち~引き継ぎ編~

 

年が明け、子どもたちの三学期も残り少なくなりました。毎日の園生活の中で子どもたちは大きくなった喜びを感じながら進級・進学に向けて過ごしています。この時期は各学年で「引き継ぎ」が始まります。今回はその内容をお伝えしたいと思います。

 

 年少組の子どもたちは今、年中ぐみの子どもたちから「ホール片付け」のお仕事の方法を引きついでいます。

 実は、引き継ぎをしてみると、年少組の子どもたちもよく片付け方がわかっていました。きっとお兄さん、お姉さんの片付け方を日々観察していたのでしょう。少しずつですが、年少組の子どもたちは年中組になることを実感しているようです。

このように年少組では1歩、1歩年中組に向かって歩みを進めています。

 

 年中組の子どもたちはついに幼稚園で一番大きな年長組になります。年長組になると多くの場所の片付けをします。1月に入って年長組の子どもたちから「僕たちは小学生になるので、片付けの仕方を教えます。」と、引き継ぎのお知らせがありました。それを聞いた年中組の子どもたちは憧れの年長組になれる!!という意気込みがみられ、たくましさを感じます。

 引継ぎが始まるとウサギのお世話の仕方をじっくり見つめる年中組、山の片付けを教えてもらった通りに頑張る年中組、優しく教えてくれる年長組の話をじっくり聴く年中組。年長組への憧れ、片付けの引き継ぎを経験し、年長組になることを自覚しながら進級への一歩を歩んでいます。

 

 年長組の子どもたちは残り少なくなった幼稚園生活を日々実感しているようです。。「小学生になるので、片付けの仕方を教えます。」と年中組の子どもたちに話している時の年長組の風格が漂っていました。年長組の1年間、任されてきたウサギのお世話、山の片付け、バイクの片付けをしっかりと丁寧に年中組に教えている年長組の子どもたちは、自分たちのためよりもみんなのため、としっかり自律ができてきているようです。「年中さん!こうやってやるんだよ。」「こっちにきて。」この一つ一つの言葉以上に年長組の子どもたちの身振り手振りや小さくなって同じ目線で教える姿をみると、いよいよ小学生になるんだということを実感します。年中組との関わりの中で子どもたちは更なる自立(自律)を深め、小学校への一歩を歩んでいます。

 

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