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根っこの成長

2010年7月
環境から生まれるつながり〜エコキャップ〜

2010-7.jpg32,000個。一体なんの数字だと思いますか?

去年1年間で平和学園幼稚園の子どもたちが持ち寄ったペットボトルキャップの数です。その結果、貧しい国に住む子ども約40人分のワクチンを送ることができました。

昨年度、地球温暖化に関するニュースを見た子どもが「このまま温暖化が進むと地球に生き物が住めなくなってしまう。何か自分達にできることはないか」という話をしてくれました。そこから子どもたちが地球温暖化、また環境問題に対して意識を持つようになりました。その活動の一環としてペットボトルキャップを集めることがスタートしました。   

それぞれの子どもが環境について考えました。それが家庭にも伝わり、お家でも環境のことを話すきっかけになりました。その中で、次のような意見が出ました。また、その内の1つの意見が大きな活動に繋がりました。

・「お弁当を残したらそれがゴミになってしまうからしっかり全部食べる。」という子ども。
・土地柄からか海岸清掃に家族で参加しましたという声。
・お部屋で出るゴミを"燃えるゴミ""燃えないゴミ"で分別しようという声。
・大きいお兄さんやお姉さん(併設校の中高生)を誘って海岸清掃に行こう。という話が広がり幼稚園児と中高生で昨年夏に海岸清掃を行いました。

1人の子どもの投げかけがきっかけとなり、その波紋が広がり他の子どもも触発され、家族を巻き込み、幼稚園から併設校の児童や生徒を巻き込み、大きな活動となりました。
 
私たち1人1人に出来ることは小さなことです。しかし、その小さなことと小さなことが重なり合っていくことで誰かを助けることに繋がり、地球を助けることに繋がっていきます。小さな活動がどこか遠くの国で困っている子どもたちを救うきっかけになるかもしれない。このような経験を今この小さな時にすることで、この子どもたちが大人になっていく過程で何か世界が変わっていくかもしれない。そんなことを考えると子どもの考えることだからと無下に扱うことはできないのだと感じさせられます。

ペットボトルキャップを回収してもらい、子どもたちの中にまたふつふつと環境に対しての想いがふくらみ始めています。どんな意見が飛び出すのか、次の投げかけがどのように広がっていくのか、子どもたちの寄り添い手助けをしていけたらと思っています。

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