この日の午前中は、昨年度からご縁を頂いている鎮西学院高等学校を訪問させて頂きました。
鎮西学院さんは、高等学校の他、大学、幼稚園を備える、本校と同じくキリスト教主義の学校法人です。現在は、諫早市内に校舎を置きますが、戦時中は長崎市内に校舎を置き、原爆投下に見舞われ、多くの犠牲者を出すこととなりました。惨禍を経験した学校として、「平和」を追い求める活動を継続されています。また、高校生平和大使を毎年輩出している学校でもあります。
鎮西学院高等学校では、校長先生からお話し頂くとともに、現在高校3年生で2023年度第26代高校生平和大使を務められた生徒さんからもお話を伺う機会を頂きました。
この方は、昨年、スイスの国連に高校生平和大使として4年ぶりに派遣され、高校生1万人署名活動の4年分の署名を提出するとともに、長崎の原爆と高校生平和大使としての活動について、英語でスピーチされてきたとのことです。本校の生徒にとっては少し先輩ですが、同年代の方が平和のために行動されていることに生徒たちも感銘を受けるとともに、大きな刺激になった様子でした。
参考記事 高校生平和大使 長崎県の大澤さん国連派遣(長崎新聞)
その後、宗教主任の先生に校内を案内頂きました。
校内には、原爆の犠牲となられた当時の生徒・教職員の方々の氏名が刻まれた碑や「平和宣言」の碑など、鎮西学院にとって原爆というものが切り離せない関係であることを深く感じるものでした。
また敷地内に平和祈念ミュージアムを併設しており、学校法人として真に平和を訴え続ける姿勢に、教員としても心打たれました。
午後には、長崎市内へ移動し、原爆資料館を訪問しました。生徒たちは資料の一つ一つに目を向け、長崎で起きたことを想像しながら見学していました。
その後は、ガイドの方の案内で原爆遺構などを見学。天候もよく暑いなかでしたが、熱心にレクチャーして頂きました。
最後に平和公園にて、中学生みんなで制作した折り鶴を奉納するとともに、祈りの時間を持つことが出来ました。
「あなたたちの犠牲が生かされた未来にしなければならない。」そのようなことをそれぞれ感じ取った1日になったかと思います。
夕食後には稲佐山へ移動。長崎の夜景を堪能し、1日を締めくくりました。