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れんらく帳

平和三角定規

2015年4月23日学校生活

4月17日(金)は神奈川県の私立小学校の教員研修会でした。

本校の教員も大勢参加しました。教科や分野に分かれてそれぞれ研修を深めます。

算数部には約50名の教師が参加しました。

今回の算数部では3人の教師が、それぞれの実践を報告します。その中に平和学園=臼屋幸の名前がありました。

「平和三角定規について」の発表です。

「平和三角定規」は平和学園小学校の算数部が考えた平和オリジナルの教具。

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「楽しみながら、角や図形の感覚・特徴・性質などを理解し、更に、分数、時計、面積、割合、数列・・・などまで学習が広がっていく」という実に欲張った三角定規です。

学校では、昨年度の3年生と5年生の授業に使いデビューをしています。

今回は神奈川県レベルでのデビューになります。

 

「教科書では4年生ですが、本校では、3年生で角の大きさを表す普遍単位の『°』を教えています。

長さの概念を学ぶとすぐに普遍単位の『cm』、重さのときは『g』を習うように、概念にあたる普遍単位を学ぶことが大切だと考えるからです・・・。」といった感じで臼屋先生の発表が始まりました。

この三角定規の特徴、利点、各学年でどのように使えるかをざっと話した後、参加している先生方にもいろいろとやってもらいました。

 

「まず、30°、60°、90°の三角定規を3枚使って、この三角形の相似形を作ってください。」

 

30°、60°、90°の三角定規は4人テーブルにつき16枚ずつ配ってあります。

先生たちはそれぞれのテーブルごとに「あーでもない。」「こーでもない。」といいながら三角定規と格闘をしています。

1分経過・・・数人の先生は出来たようです。

「できた!」ところどころから喜びの歓声が上がります。

半分ぐらいの先生が出来たところで、代表の先生にやってもらいました。

拍手!

「次は、この三角定規を4枚使って、いろいろな種類の四角形を作って、出来た四角形の名前を書いていってください。」

どのテーブルもパッと作業に入りました。

みなさん、もう、夢中!・・・長方形、台形、ひし形・・・次々に出来上がっていきます。

行き詰ってくるとテーブル内の先生方の相談も始まりました。

中には、「もう全部できた。」とすまし顔の先生もいます。

 

ここですかさず「全ての種類の四角形が出来ます。」と臼屋先生から声がかかります。

「えー、本当ですか?」

「本当です!」

・・・しばらくして・・・

「正方形は無理なんじゃないですか?」

「出来ます。」

・・・

「では、答え合わせをしましょう。」

台形、長方形、ひし形、平行四辺形・・・と順調に進み、最後に正方形・・・。

出来た先生は、ほんの数名。

前に出てやってもらうと「なーるほど!」「あー。」の声が・・・。

「では、6枚で、正六角形はできますか?同じ発想です。・・・時間がないので私がやります。」

臼屋先生が正六角形を作ると、「ほー!!」と感嘆の声。

「さらに正十二角形もできますよ。これも風車から作ります。」

と言いながらやって見せると

「ああ、ああ!」

感心のため息が漏れました。

最後に、去年の12月に3年生でやった実践報告を写真を交えて行いました。

子どもたちが、数枚~300枚の三角定規を組み合わせて作った作品を見て、みなさん、みなさん、もうびっくりするのみ、という感じでした。

 

「これで、発表を終わります。」

と臼屋先生が締めると、教室中が大きな拍手で包まれました。

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研修会後、

「先生、その三角定規はどこで注文できるのですか?」

という問い合わせが殺到しました。

「平和三角定規」については、ホームページで後日、詳しくお知らせします。

 

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