皆さんに、一番伝えたいこと・・・
今日は創立記念日でした。
講師は旧職員である中嶋晧夫(てるお)先生。
先生は今から52年前に平和学園小学校に3年間勤務された先生です。
力強い声で子どもたちに語りかけてくださいました。
「今から52年前の先生だったんですよ~。
今日、皆さんに何を話そうかといろいろ考えてきました。
私は平和学園小学校をやめて後、市内の小学校や中学校、寒川の中学校の先生もしました。
いろいろな学校の先生をやりましたけど、その中で平和学園小学校が一番よかった!!
そのことを今日、皆さんに伝えたいと思ってやってきました。
いろいろ先生は経験したけれど平和学園が一番よかった!!
その一番よかったと思う学校に、皆さんは来ていて、よかったね!!
お母さんたちもこの学校を選んで入れてくださった。
この平和学園小学校に入学できて、卒業できることを誇りに思って、自信に思ってこれからしっかりがんばってください。
このことを一番皆さんに伝えたかった!!」
そう初めにお話してくだいました。
その後、当時の子どもたちとたくさん歌を歌ったことを話してくださいました。
今日も当時歌っていた朝の歌、帰りの歌を歌ってくださいました。
張りのある、美しい歌声でした。
「○○くんはピアノが上手で即興で弾いてくれた。○○ちゃんも上手だった!」
「歌が大好きなクラスだったから、学芸会ではオペレッタをやったんですよ。」
と当時のことをクラスの子どもの名前や行事を交えながら教えてくださいました。
当時の子どもの名前を聞いても今の私たちにはわからないのですが、先生とクラスの子どもたちがとっても近い関係にあったということが伝わってきました。
先生と子どもたちが同じ空気を吸って、ともに歩んでいたということがわかりました。
自由であたたかい空気がそのクラスに流れていたことを感じました。
創立者の賀川先生の講演「四つの平和」の「家庭の平和」の中に
「・・・先生と生徒が親しくするところが学校である。平和学園の特色は師弟の間柄がまことに親密で、校長の白髪を生徒たちが競って抜くとさえ言われる。・・・」
という文章があります。校長先生の白髪を抜くのはちょっと…とは思いますが、師弟の親密さはよくわかりますよね。
「創立当初」も「50年前」も「今」もかわらず、先生と児童の距離が近いのが平和学園小学校です。
学校の仕組みや教科内容は変わっても、変わらず大切に残っているものもあるのだと思わされました。
創立記念礼拝で貴重なお話を伺うことができて本当に感謝でした。
中嶋先生、ありがとうございました。
23年前の小学校の広報「まつかぜ」に中嶋先生が寄稿されていました。
今日、話して下さったクラスの写真も掲載されていました。
添付するので、こちらも合わせてご覧ください。
当時の様子がわかります。
制服を見てみると・・・今と同じ制服ですね。
制服の胸のマークも変わらないですね。
1965年(昭和40年)3月 卒業生と中嶋先生
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