ホーム > れんらく帳 > 大きな大きな3日間

れんらく帳

大きな大きな3日間

2014年5月21日学校生活

小学校生活最後の山中湖。これまでとは一味もふた味も違う自然教室。大きな大きな3日間が終わりました。6年生23人、全員そろっての参加。お祈りいただき、支えられました。ありがとうございます。

 

結論から書きます。山あり谷あり、準備から本番まで実に多くのことがありましたが、最後の自然教室を終え、6年生は6年生になりました。先輩達から受け取った自然教室という平和のバトンを手にがんばった23人は、後輩たちにそのバトンを渡せたと思います。(渡すバトンはまだまだいっぱいありますが。)

 

完全燃焼! こうしておけばよかった、こう言えばよかったなどの後悔が残らぬよう、一歩踏み出して行動すること! 照れずに心の声を発すること! 共に自然教室を目ざしてきた仲間(6年生)を信じよう! 下級生に寄り添おう!

 

まだまだたくさんありますが、様々なことを意識して、成功と失敗を繰り返しながら準備を重ねた6年生です。彼らはこの3日間で何を感じ、何を得たのでしょう。不安が喜びに変えられたこと、たくさんあったでしょうね。でらっくすたいむやキャンドルファイヤーの大成功は、大きな自信と達成感に満たされたに違いありません。また、思い通りにいかず、うまくグループをまとめられなかったこともあったでしょう。「何回言ってもメンバーが動いてくれない・・・」

 

「こんなに声をからしてがんばっているのに。もう、どうして?」「自分自身が6年生としてきちんと行動できなかった・・・」 まさに山あり谷ありです。しかし、3日間の中で、子ども達はそれらを乗り越えようともがきました。一生懸命でした。近くにいて、それがよく分かりました。6年生としてのたいへんさや喜びを十分に味わって過ごした子ども達と、私も共にもがけたこと、帰ってきてしみじみ幸せに感じています。本当に嬉しかったです!

 

山中湖から帰ってきた我が子の姿、どうでしたか? 「いい顔してる!」「んー、そんなに変わらないでしょ。」「本当にがんばれたのかしら?」「自然教室のこともっと話して教えてよ。(特に男子の場合)」 ご家庭でのいろいろな声が聞こえてきそうです。足りないところはいろいろな場面で私からもご家庭に伝えていきますので安心してください。子ども達の心のうちすべては伝えきれないかもしれませんが、見える部分の成長・目には見えにくい成長、どちらもひっくるめて6年生を褒めてあげてください!

 

6年生にとっての自然教室は、大きな大きな山でした。その山を、6年生はみんなで乗り越えた気がしています。だからと言って、多感な年ごろの子ども達は、これからも失敗を繰り返したり壁にぶつかったりすることでしょう。でも、この3日間の経験が新たな山を乗り越える手掛かりになることは間違いありません。一つひとつ、学校と家庭との役割を話し合いながら支えていきましょう。

 

6年生、がんばった! やり遂げた! 23人に心からの拍手を贈ります。

 

次の山を登るためには、山を一度下りなければなりません。新たな山を見上げ、足元も踏みしめつつ、6年生は進みます。ご家庭の応援が必要です。よろしくお願いいたします。

 

【ちょっと付け足し】

☆でらっくすたいむ

初日は晴れ。計画通り、無事でらっくすたいむ突入。

6年生は、楽しい時間を迎えるというより、緊張が上回っていたよう。しかし、1年生と合流するや否や、場の空気はいつもの1・6年生の関係に!

初めの出し物『じゃんけん列車』、盛り上がった。

チャン♪チャン♪チャンチャランチャラン♪

この音楽を初めて聞いた時の6年生の声。

「なにこれ~。昭和って感じ~。」

しかし、この昭和の匂いがくせになる。肩に手をおき連結していく1・6年生。まあいい笑顔。2回目は何と、CDではなく生声(女子2名)のBGMでじゃんけん列車は進んでいったのでした。

チャンチャランチャラン♪

続いては『だるまさんの一日』。これがまた楽しかった。だるまさんが転んだとは違い、オニの指示通りに動かなければならないこのゲーム。オニが「だるまさんが大笑いした」と言ったら、みんなが大笑いする。その単純さがたまらない。原っぱを転がりながら、1年生も6年生も大いに楽しんだ。

楽しむ + 1年生が夜ぐっすり寝られるように1年生を遊び疲れさせる 

これが、でらっくすたいむの裏の目的。しっぽとりゲーム、氷オニ、湖畔散歩とプログラムは流れ、満足でいっぱいのこの時間は終了したのでした。

 

☆2日目

波乱万丈の2日目。雨でハイキングに行けず残念。でも、雨プロやネイチャーゲームはまた別の楽しさを与えてくれた。どんな状況でも前向きに楽しめるのがHEIWAの子のいいところ。

しかし、決められた時間外にお菓子を食べてしまう(ルール違反)という事件がお昼前に発覚した。6年生男子が多数いて、情けなくて涙が出た。彼らの反省もよく伝わってきたが、うやむやにはできない。「みんなに謝って班長、副班長を続けさせてほしい」という子どもの声を受け、食堂でみんなに謝った。私も一緒に謝った。「ここまでがんばったんだから一緒に最後までやろう」というあたたかい仲間の声も出て、彼らも私もグループの輪の中に戻ることができた。

とは言っても、この流れで何となく夜のキャンドルファイヤーに突入する訳にはいかない。夕方の最終練習の初めに、6年生みんなで話し合った。間違いや失敗は誰にだってある。まっすぐ謝ることができたし、許してくれた仲間もいた。でも、6年生みんなの声を聞きたかった。「いいよ」というゆるしも本音だろうが、違う意見があってもおかしくはない。

問題に対して本音でぶつかり、自分の声で伝え、ひっくるめて共有し、更に前進していくこと。これが大切だし、このクラスには苦手なことに思えたので、10分ほど時間をとった。そこではこんな声も出た。「自分達もお腹がすいてたけど、グループのみんなには我慢しようと言った。なのに、食べたのはずるい。」「やっぱり残念だった。」などの声が男女数名から上がった。そう言った友達も、だから×ではなく、気持ちを伝えた上で最後のファイヤーに向かおうとしていた。

「よし! がんばろう!」と、気持ちが合わさった。練習の最後に全員で円陣を組み、本番を迎えた。大成功だった。

ファイヤーを締め括った『6年生一人ひとりからの一言』。すばらしかった。昼とは違う感動の涙をみんなで流した。たった一日の中でこんな経験をしたのは私も初めてだったかもしれない。一人ひとりが何を語ったかは、ここでは書かない。私の言葉では到底伝えきれない。懇談会など、どこかの場で、お父さんお母さんにもDVDを観ていただきたい。そういう場を設定しますので。

 

☆最終日

ファイヤーは確かにクライマックスだったが、自然教室の終わりではない。3日目もある。そのことを6年生はきちんと分かっていた。最後まで、下級生によく声をかけていた。寄り添ってくれた。最終日をしっかりと結んでくれた。

正直、くたくた だったことだろう。喜びに混じったそのくたくた感を6年生は忘れないはずだ。6年生よくがんばった。ありがとう。

6年学級だより 「時」より

前の記事 : リーダーのたまご
次の記事 : 自然と友だちの中で・・・

このページの先頭へ