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れんらく帳

2022年10月 3日

平和をともに(1日目)各学年の発表(3年生)

《3年生は世界の子どもたちについて考えました。一人ひとりが気になる国の子どもたちについて調べました。》(5年司会による紹介)

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『3年生 世界の子どもたち』

 世界にはいくつ国があると思いますか?

なんと236の国があります。

世界には何人くらいの人がいると思いますか?

約、77億5千万人です。その中で子どもたちはどのくらいいるのでしょう?

約21億人です。

私たちは1学期にSDGsについて学びました。SDGsとは2030年までに解決していこうと国連で決めた17の目標のこと。2030年は今から8年後。私たちは17才になります。その時世界はどうなっているでしょう?

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これからの世界、これは大人だけの問題ではなく、私たち子どもにも大きく関係することです。そこで私たちは一緒に協力していく仲間として、世界の子どもたちのことを調べました。

私たちはヨーロッパの国を調べました。フランスの3年生は僕たちと同じで8時頃学校に行って4時頃家に帰ります。フランス語や算数、体育、図工等勉強をしています。お昼休みは2時間15分あって遊ぶ時間が多いからいいなと思いました。一度家に帰ってお昼ご飯を食べると思います。

スペインはサッカーが強いです。大人も子どももサッカーが盛んです。サッカーコートがたくさんあって隣からサッカーを観られます。

私たちはアフリカの国を調べました。カカオの8割近くを生産するガーナでは、子どもが朝早くから夜遅くまで働かされています。朝5時に起きてすぐに働きに行き重い物を持つので体が痛くなったり刃物で怪我をしたりする子もいます。

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コンゴ民主共和国では学校に通っていない子が多く、お金が無いから途中でやめてしまう子も多いです。今も争いがあって学校が壊されたりもします。安全な水を飲んでいる人は人口の半分で、トイレを使っていない人も半分以上います。安全な水でないとコレラ等の病気になったりしてしまいます。

ウガンダ共和国では服を着てなかったり、服を着ててもボロボロだったりします。日本みたいに水もいっぱいなくて困っていることが分かりました。

エチオピアの子どもは日本の私と同じで学校には制服で行きます。お家は日本と違って兄弟は1人1枚のマットで寝ます。トイレは外にあって中には穴が開いているだけです。トイレが綺麗とは思えません。庭で料理をして子どもたちもお手伝いをよくします。エチオピアではずっとお腹を空かせていたりきれいな水を飲めなかったりする人がたくさんいます。川の水を使っていたり、遠い所から水を運んできたり、大変なことが分かりました。きれいな水を飲まないとお腹が痛くなるだろうなと思います。

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私たちは中東の国を調べました。トルコは6才から幼稚園、7才から14才まで小学校、15才から18才までが高校19才から大学になります。イストップというドッヂボールとだるまさんが転んだを合わせたような外遊びが人気です。日本の子どもたちと同じようにサッカーも人気です。いろんな人種の子どもたちが仲良く遊んでいます。

イラクでは1991年に湾岸戦争が起こりました。この時アメリカ軍は劣化ウラン弾という兵器を使いました。この兵器は戦車を貫くほど硬くて重い爆弾で、放射性物質をまき散らしました。この爆弾の影響で髪の毛が抜け落ちたり、鼻血が止まらなかったり、癌になる子が増えました。また戦争に巻き込まれて目を負傷したモハマド君という子がいました。その怪我はイラクでは治せないので、小川さんと橋田さんという日本人がモハマド君を助けようと日本に連れてきて治療してもらいました。モハマド君と日本の学校の子は友だちになりました。

私は東南アジアのカンボジアを調べました。カンボジアは二部制の学校が多く、午前中は学校に行き、午後は仕事に行きます。スモーキーマウンテンという大きなゴミの山でアルミ缶やプラスチックを拾ってお金にしたり、生ゴミの袋をあさって、まだ食べられそうなものがあるとそれを食べたりします。ゴミの山は危険で、病気にかかったり怪我をしたりする子もいます。また内戦で埋め込まれた「地雷」がまだたくさん残っていて、知らずに踏んで怪我をしたり、命を落としてしまったりする子もいます。

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私は北米大陸のカナダを調べました。カナダはナイアガラの滝があったりオーロラが見えたりします。カナダの小学校は英語とフランス語を話します。冬はスキーだけでなく雪の上を歩くスノーシューができます。

私は南米大陸のペルーを調べました。ペルーではお金持ちとそうでない人の経済格差が大きいです。一部のお金持ちは高級車に乗って広い敷地の中にプールがある家に住んでいますが、貧しい人は月収5000円ほどかそれ以下で暮らしています。

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私たちはそれぞれ気になる国の子どもたちを調べて、それぞれの国の良さも知りました。だけど、その国の問題も知りました。

まだ地雷が埋められている国があり、そのせいで怪我をしてしまう子たちがいること。

毎日食べるものに困ったり、安全な水が飲めない子どもたちがいること。学校に行くことが出来ず、お家のお手伝いをしてしている子たちがいること。

健康に生活できるかは国によって、人によって大きく違います。世界の子どもの10人に1人は学校に行けずに働いています。

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どうしてこんなに違うんだろう。

こんなに違っていいのかな。

私たちに出来ることはないのかな。

お金持ちはなぜそのお金を貧しい人に分けないのでしょう。どうして心配に思わないのでしょう。自分たちだけが幸せになっていて、それでよいというのは、意味が分からなくなりました。

不公平と差別は、平和ではありません。世界からなくしたいです。世界中のみんなが、食事で元気になること、きれいな水が手に入ること、学校で先生や友だちにあえることは子どもにとって大切なことです。

学校に僕たちがいけるのは当たり前ではなく、ありがたいことです。なので、世界で一人でも多くの子どもが学校に行けたり友だちと遊べるようにするにはどうすればいいか、もっと考えたいです。

自分たちに出来ることを考えたいです。工夫したいです。今、私たちに出来ることは、献金をすること、服や食べ物を寄付したりすることだと私たちは考えました。

今はまだその国へ行って水道を作ったり、畑を作ったり直接のお手伝いはできませんが、献金がそれを助ける働きになるかもしれません。

そして、お祈りすること。神様がすごい計画を準備してくれていると思うから、私たちもその計画のお手伝いがしたいです。

世界中の子どもたちに家があって、家族がいて、楽しく遊べる、安心して学べる平和で幸せな世界になりますように。私たちはお祈りし、学び続けます。

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世界各国の実情を知った3年生の皆さんの思い。

そして自分たちで考え、至った今の願いと決意。伝わってきました。

本当にそうであってほしいと思いと祈りを重ねた発表でした。