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れんらく帳

2021年12月16日

命の学習~4年生が学んだこと~


平和学園小学校では4年生で命の学習を実施しています。平和学園小学校ではこの学習を20年以上継続してきていますが、4年学級だよりから紹介します・・・

『4年生の命の学習がはじまりました。平和学園小学校でとても大事にしている学習の一つで、私が小学生の時もありました。(⁂注 4年担任は卒業生です)自分が奇跡のような確率で、家族に愛されて命を授かったことを知ることができるとても大切な時間です。ご家庭にも協力をしていただきながら、3学期まで子どもたちは学習を進めていきます。

【 第一回 】は自分の体に興味を持つことからはじまりました。水野先生が「からだビンゴ」を用意してくださり、自分の知っている体のパーツをたくさん書きました。

改めて考えると、自分の体にはどんなパーツがあるのか知らない人もいました。目に見える顔のパーツ、体のパーツ、自分では見えない内臓、骨、筋肉、脳、それから神経まで!

神様がきちんと理由をもって体の部分一つ一つを与えてくださったことがよくわかりました。

【 第二回 】は湘南助産師会の方をお呼びしてお話を聞きました。

女性がもつ卵子と男性がもつ精子が出会って赤ちゃんのもととなる受精卵となること、赤ちゃんがへその緒でお母さんとつながって栄養をもらっていること、どのくらいの大きさでどんなところにいて、どんな風に過ごしているのかを知りました。

また、どのくらいの重さになるのかを人形とその赤ちゃんの重さと同じくらいの果物を見せてくださいました。10ヶ月お腹の中にいるだけで、こんなにも大きくなってしまうことに驚いていました。

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また、本当の妊婦さんも来てくださってお話を聞いたり、赤ちゃんの心臓の音を聞かせてもらいました。「赤ちゃんがお腹にいて大変なこともあると思いますが、嬉しかったことはなんですか」という質問が出た時に、妊婦さんは「私とパートナーの間に子どもができて家族になるんだ、と思えたことが一番嬉しかったです」と教えてくださいました。子どもたちは「へぇ」という実感が湧いたのか湧いていないのかよくわからない反応でしたが、次の命の学習でそれをよく理解することとなります。


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この会が終わった後には、助産師会の方が用意してくださった本物の赤ちゃんと同じような重さの人形(ぷにぷにで首がすわっていなくてグラグラで、とてもリアルでした!)や、妊婦さんの気持ちを味わうための服を着てみたりしました。

【 第三回 】は、前回の振り返りからはじまりました。

水野先生が私たちの命を授かる確率がものすごく低いこと(およそ250000000000分の1、無事に生まれてくることを考えるとそれよりも低い)を知り、子どもたちはとても驚いていました。

そんな奇跡のような誕生を遂げ、ここまで大きくなった子どもたちに、おうちの方から少し早いクリスマスプレゼントをいただきました。それは、「手紙」でした。

子どもたちはびっくりして、ひとりひとり名前を呼ばれて取りに行くと、静かに、じっくり読みました。何度も何度も読み返しました。

そのうち涙がみえる人もいました。涙が止まらなくて顔を上げられない人もいました。20分くらいでしょうか。自分がどのように生まれたのか、そして家族は自分の誕生をどう思ったのか、どれだけ大切に育てられてきたか...家族からの大きな愛がぎゅっと詰まったお手紙を大事に大事に読みました。

家族から、神様から愛されたからこそいただいた命。

お返事には「産んでくれてありがとう」「育ててくれてありがとう」「いつもありがとう、大好きだよ」と感謝の言葉でいっぱいになりました。

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 3学期はいただいたこの命が、どのように成長していくのか、また授業を通して出てきた疑問を詳しく教えてもらいます。ぜひ自分を愛して、家族を愛して、命を大切にしてください。

                       4年学級だより『Olives』より