平和学園小学校では20年以上にわたって『お話会』という授業を継続して行ってきています。
この授業は毎週1学年ずつ交代で行っています。図書室に集まり語り手の先生方を囲んで、先生方が年齢に合わせて厳選したお話を聞きます。
「ろうそく、パッ!もうひとつ、パッ!。これからはじまる、おはなしかい~。」
静かに歌を歌い、指のろうそくに灯をともします。これがお話会の始まりの合図。
語り手の先生は子どもたちのその時の様子を肌で感じとりながら語り始めます。
お話は世界各国の昔話・伝承物語から現代作家による絵本や児童文学作品まで多岐にわたります。
コミカルなお話あり、シリアスな展開に息をのむ物語あり。
子どもたちが思わず参加してしまう言葉遊びや繰り返し要素の詰まったお話あり。
原作に忠実な優しい色使いの手作りペープサートを用いた語りあり。
先生方の息の合った語りのリレーに耳を傾けるうちに、いつの間にか物語からひろがるイメージの世界へといざなわれます。そしてあっという間に時は過ぎてしまいます。
最後のお話が終わると、子どもたちの深い息の音が聞こえてくる時もあります。これは、それほどその物語の世界に引き込まれていたという証。
最後に先生方はその日のお話を引用した本の紹介をしてくださいます。
「ろうそく、フッ!もひとつ、フッ!こーれでおしまい、おはなしかい~。」
終わりに、みんなで歌とともに指のろうそくの灯を吹き消します。
長年にわたって続けられ受け継がれてきた平和学園小学校にとってとても大切な時間。
そのひとつがこのお話会という授業です。