中学3年生が長崎熊本研修の事前学習として,福岡管区気象台と結んだZoomによる出前授業を行いました。
実際に訪問する九州地方の実情を,九州で仕事をされている専門家からお話を伺うことでより身近に感じ,問題意識を深めることを目的としました。
最初に地域火山監視・警報センターの方からお話を伺いました。
Zoomでつなぐことで,福岡と神奈川の距離が一瞬にしてなくなるICTの力も感じました。
マグマがたまり,噴出する仕組みをコーラと重ね合わせながらわかりやすくご説明いただきました。
噴石や火砕流の力やその被害の恐ろしさ,また,火山の恩恵など,火山と共に暮らす日本の暮らしを改めて考え直す機会となりました。
生徒の持つiPadにもプレゼン資料は送られており,資料を見ながらお話を伺いました。
後半は地震・津波についてです。
地震火山課地震津波防災官の方からお話を伺いました。
日本付近は4つのプレートの境界にあるため,地震の発生場所に色を付けると日本の周囲が地震発生地点に埋め尽くされる様子は衝撃的でした。
熊本地震の被害の写真も見せていただき,その恐ろしさを改めて実感しました。
津波のメカニズム,オリンピック選手並みの速さと,人や建物を押し流す力の説明も伺いました。知ることと備えることの大切さも実感しました。
生徒たちはiPad(ロイロノート)にメモを取りながらお話を真剣に聞いていました。
出前授業に先立って,生徒たちは質問事項を送っていました。その質問にもお答えいただきながらの講義で,学ぶことが沢山ありました。
中学3年生は10月に長崎熊本研修を行います。雲仙普賢岳の噴火や熊本地震などの地を訪れます。災害と防災についてこれから事前学習を進めるにあたり,とても良い学びの時となりました。