9月25日(金)、26日(土)に「平和をともに」が行われました。大勢の保護者の皆様がおいでくださりありがとうございます。子どもたちの発表には、心に残る言葉がたくさんありました。今回は「平和をともに」で語られたメッセージなどを(私のメモできた範囲で)紹介したいと思います。
【9月25日(金)「平和をともに」1日目】
1日目の様子の動画はこちらからご覧ください。
全体の進行、司会、式次第の準備、裏方などは毎年5年生が担います。今年もみんなで協力・分担し、しっかりとやってくれました。パイプオルガンのフェンスに掲示したプログラムや壇上のめくりプログラムも5年生が準備したものです。
5年生は1日目の礼拝メッセージを担当し、クラスメイトの意見を聞きながら作り上げたメッセージを発表してくれました。
賀川先生は、若くして結核になりましたが、回復した1年後にスラムに引っ越し、貧困の人を助ける活動をしました。自分の時間を削ってまで、貧困の人を救う活動をしてくださったことがすごいと思いました。そして、関東大震災が起きた時、神戸にいた賀川先生はすぐに被災者の支援に向かったのです(日本初の民間ボランティア)。
賀川先生は困っている人たちを助けたいと思うだけでなく、自分から行動しました。賀川先生のようなことはできないかもしれないけれど、自分の周りに困っている人がいたら、少しでも勇気を出してやってみようと思いました。
賀川先生がつくり出し、繋いでてくれた平和をバトンをつないでいきませんか。
1年生「どんなことが平和か考えよう」
1年生はこんなことが平和だと思うということを発表してくれました。
・家があることが平和。ゆっくりできることは大事だよね。家で休んだり、ゴロゴロできることが平和だと思う。
・イベントが楽しめるのも平和だね。楽しいって、思えることが平和だと思うよ。自分たちが楽しかったり、いやなことがないのが平和なのかな。
・私はきれいな水が飲めることが平和だと思う。ご飯が食べられることも平和だよ。もしかして水が飲めなくて、ご飯が食べられないことが平和の反対かもしれない。
・戦争をしないことが平和だと思う。戦争をすると、いつもできることができなくなっちゃうから。
最後に「クラスのみんなでこれからも平和について考えたいです」と話してくれました。
2年生「平和キーホルダー ~海を綺麗にしよう~」
2年生は海の学習で海岸のごみを拾って考え、行動していることを話してくれました。
・海にごみを拾いに行きました。海岸に行ったことは楽しかったけど、ゴミが流れついていたのでゴミ拾いをしました。
・海には毎年800万トン以上のプラスチックごみが流れ込んでいて、このままでは海にいるお魚全部の重さを超えてしまうことになるそうです。
・拾ったごみを分別してみると新しいごみや古いごみがありました。古いごみを見て、海で捨てられたものでなく、遠くから来たものでないかと思いました。畑の道具があったからです。川は海につながっているので、川を流れてきたのではないかと思いました。
・海の平和を守るためには自分たちでごみ拾うだけでは足りません。そこで、ごみをレジンで固めてキーホルダーを作り、それを「ちがさき こどもマルシェ(10/25(日)茅ヶ崎市役所前広場)」で販売し、仲間をつくりたいです。
2年生の宣言 「僕たち私たちは海の平和を守ります」
3年生「13人13色の平和 ~3つの「お」の合言葉~」
夏休みに「平和」について考えたことを発表してくれました。
・僕が戦争のことを知って忘れないことが大事。
・家族、友達と仲良く生きていけること。そのために大切なのはお祈りをすること。
・特別に何も持っていなくても、愛されていることがわかりますように。
・幸せを分けてあげること。隣にいるあの人も大事にされている人だと知ること。
・お祈りをすること、人にやさしくすること、生きていること。それが平和。
・戦争のない国がいい。人が死んでしまうから。
・戦争が起きなくて人が死なないこと。何にも起きなくて人が死なないこと。
発表の後、クラス全員で話してくれました。
クラスの平和のためにできること
「けんかをしない」「喧嘩をしても仲直り」
3つの「お」の合言葉
「おもいやり」「おれない心」「おうえん」
4年生「聖書から考え始めた平和」
聖書のお話を聞いていて、また、学芸会の話をしている時に、差別について考えようという意見が出て、考え始めたようです。
・どうして聖書の中の人数に、子どもや女性は数えられていないの?おかしい!
・自分にはどうにもならない理由で周りの人から言われて、苦しんだり悲しんでいる人がイエス様に出会い、信じることで癒されていたこと。
・(聖書の時代は子どもは大切にされない時代でしたが)イエスさまは子どものことも大切にしてくれました。同じように、賀川豊彦先生も子どもたちを大事にしていたことを学びました。
・賀川先生は子どもには「食う権利」「遊ぶ権利」「寝る権利」「叱られる権利」「安心できる家庭の権利」「生活の安全の権利」があり、子どもは尊重されるべき存在だと考えていました。
・賀川先生は子どものために学校をつくってくれました。賀川先生がしてきたことってすごい。そしてうれしい。子どもたちを幸せにしてくれたことに感謝したいです。
・平和学園に通えること、学校へ行けることは恵まれていると思います。賀川先生が村島先生とつくった平和学園に通うことはすごいことだと思いました。
・賀川先生は「平和のバトンをつなぐ平和の子になってほしい」と思ったと思います。私たちも「助け合う人」「優しい人」「けんかをしても仲直りできる人」「平和の種をまく人」になりたいです。
・そのためにも、「届けよう服の力プロジェクト」へ参加します。
・平和をつくり出すのは難しいかもしれない。でも私たちは共に考え、行動していきたい。このことが小さな平和につながっていくと思うからです。
【9月26日(土)「平和をともに」2日目】
2日目の発表の様子の動画はこちらからご覧ください。
平和学園とルーツが同じ白十字会林間学校山川施設長が特別講演でお話しくださったのち、6年生が沖縄修学旅行の報告をしました。PTAの合唱グループであるさんびの会が「平和への祈り」を歌って祈りをつないでくださいました。
6年生「沖縄平和メッセージ」
6年生は沖縄修学旅行での体験から考えたことを平和メッセージとして発表してくれました。その一部を紹介します。
・平和とはただ戦争がないだけではありません。ジュゴンが自然の中で過ごせること。家族と一緒に過ごせることも平和です。
・どうして沖縄に基地がたくさんあるのだろう。どうすれば自然や平和が守れるのだろう。他人事だと思わずに、考えることが大切だと思います。
・ひめゆりたちの学校では、歌が軍歌、服はモンペ、髪型は亡くなった時に何年生かわかるために学校で決められていたそうです。
・危険なことはひめゆりがやらされていました。麻酔なしで兵士の手足を切り落とす手伝いをしたり、狭いガマのままで、立ったまま寝ることもあったそうです。
・多くのひめゆりが亡くなりました。運よく生き残れてもフラッシュバックや自分だけが生き残った罪悪感が残ってしまったそうです。
・多くの人が逃げ込んだアンディラガマに入りました。ガマで生活していたことは割れたお皿やお茶碗が残されていて分かりました。懐中電灯を消したら、目を開けているのか閉じているのかすら分かりませんでした。その中で沖縄の人たちは3か月も生きていたのです。集団自決もありました。
・平和講和をしてくださった玉木利枝子さんは、小学校時代のすさまじい戦争体験を話してくれました。戦争がはじまると学校で行われたのは勉強ではなく、戦争のための仕事や戦争から身を守るための訓練ばかりだったそうです。戦争が終わって生き残ったとしても経験者にしか分からない苦しみがある。この苦しみは戦争が終わって81年たった今でも変わりません。と話してくれました。
6年生はこれらの話の後、平和祈念資料館の「むすびのことば」を自分たちの言葉として話してくれました。
「戦争を起こすのは確かに人間です。しかし、それ以上に戦争を許さない努力のできるのも私たち人間ではないでしょうか」という言葉が印象に残っています。
最後に「戦争をなくすために、平和のために私たちができること」としてメッセージを語ってくれました。
・あたりまえの毎日に感謝すること。静かな教室で勉強し、家族とご飯を食べ、安心して眠れる。このあたりまえの幸せを忘れないでください。
・なぜだろうと問い続けること。知ろうとする心が平和のバトンをつなぐ力になります。
・私たちはジュゴンの里で「あなたたちはもうしってしまったよ。あなたたちはどうするの?」と言われました。私たちは、これから問われ続けていると思いました。
・身近な人を大切にすること。そして、優しさを分けること。相手の気持ちを考え、身近な人、どんな人にも優しくすることが、身のまわりの平和をつくる一歩になると思います。愛ある行動をしていきたいと思いました。
・平和は誰かが作ってくれるものではなく私たち一人一人の心がけで作っていくものだと思います。
さんびの会 ♪「平和への祈り」♪
神さま私たちは平和をのぞみます
争いはお互いの心さえも傷つけあいます
残るのは怒り悲しみ、絶望、そして憎しみです
戦争は家族友だち大切な人の命を奪います
これは悲しみ苦しみが生んだ憎しみによるものです
大切なものを守り切れない自分たちの怒りだけが増します
ああ!!
神さま私たちは平和を作り出す人になりたい
悲しむ人苦しむ人たちのことを心にとめられますように
そして平和をつくりだすために相手の気持ちを尊重し
分かち合うこと許し合うこと認め合うことが出来ますように
いろいろな差はあっても(思想、人種、富など)
ひとりひとり神さまが(与えてくださった)
命の重さを感じ大切にすることが出来ますように
神さま私たちは平和をのぞみます
*作詞...日本基督教団紅葉坂教会こどもの教会
作曲...日本基督教団鎌倉恩寵教会 渡邊玲子
「平和をともに」で語られた平和への想い、平和のバトンを繋いでいくものでありたいと祈ります。
平和学園小学校 校長 小林直樹