今年の夏休みは、猛暑・激しい天候の変化がみられました。学期はじめも台風の影響が懸念されましたが、無事に始業式を迎えることができました。
子どもたちはひとまわり大きくなって元気に登校してきてくれました。久しぶりに会うことができて子どもたち同士も嬉しそうでした。
始業礼拝 校長先生のお話
『何が主に喜ばれるかを吟味しなさい。』 エフェソの信徒への手紙5章10節
『おはようございます。これから二学期が始まります。どのような二学期になるのかなぁと楽しみにしています。
さて、皆さんは夏休み、どのような生活を過ごしてきたでしょうか。校長先生の夏休みを少しお話しいたします。
私は幼稚園のお友だち、それと小学生と遊ぶ時間を過ごし、夏休みをいただきました。それと小さな生き物たち...ウサギを飼っていますけれども...その子たちと向き合いながら話しをしたり、考えたりしました。幼稚園にウサギは二羽いて、それからヤギもいるっていうのも知っていますね。小さな動物たちの命と一緒に向き合った夏休みでした。
校長先生が幼稚園の小さなお友だちや小学生も先生からすると小さなお友だちですけれども・・・そういうお友だちとお話をする時に『その人が何を考えているんだろう?』『何を思っているんだろう?』となかなか分かってあげられない事がたくさんありました。また、動物もそうですけれど『何を考えているんだろう?』『この動物は私のことをどう見ているんだろう?』とすごく考えた夏休みでもありました。『通じ合うって難しいな。』と思いました。
そんな時にこういう事があったんですね。
ある人から「平和学園の『平和』って何ですか?平和学園は『平和』っていう名前がついているんだから平和じゃなきゃいけません。」と言われました。校長先生は『何て答えたらよいのだろう。』『その人と気持ちが分かり合えないかな。』『もしかしたらけんかになっちゃうかな。』『言い合いになっちゃうかな。』・・・『どうしよう...』ってすごく悩んだんですね。
改めて、『平和って何だろう?』『平和学園が言っている平和って何だろう?』『私たちは何を...平和って...求めているんだろう?』って凄くすごく考えました。
そんな時に『何が主に喜ばれるのか吟味しなさい。』という今年度の聖句がありますね。
『そうだ、神さまの御心を知って、神さまに祈りつつ、神さまの御心の内に私たちは歩んでいるんだ。』ということを思いました。
そして、そういう事を思いながら、祈りながら過ごしていた夏休みになりました。
なので、その人とけんかはしませんでした。何日も何日も話し合いをして、そして分かり合えて、よい形で夏休みを過ごすことができました。
『話し合うってすごく大事だな。』と思ったし、
『神さまの御心を私たちは今一度、聖書から知る必要があるな。』ということも思いました。
この二学期、皆さん、お友だち同士の中でも、生活をする中でも、お家の方々の中でも色々な事があると思います。
『いやだな。』と思ったり『もう!』と思ったり『うれしいな。』と思ったり・・・そういう一つひとつを大事にしながら、『そうだ、私は、ぼくは、平和の子としてこの二学期も過ごしていくんだ。』と心に留めていただけると嬉しいなと思います。・・・それでは祈ります。
ご在天の父なる神さま。八月にはたくさんの事に心を痛め、私たちは考えて一日一日を過ごしてきました。二度と繰り返してはいけない戦争を心に思いながら、世界では戦う人々がいました。その中で失われていく命に対して、私たちは本当に憤りを感じる毎日でした。また、大きな災害によって命を奪われることもありました。色々な事があった夏休みです。でも、あなたは私たちにこうしてこの日も一日与えてくださいます。どうぞ、私たちが此処に集められ、一人ひとりが寄り添いながら、今日のこの日も過ごしていくことができますように、私たち一人ひとりをどうぞお守りしていてください。世界で、また日本の中で悲しみ、苦しみの中にいる人を覚えながらこの日がありますように。この一言の祈りを主イエス・キリストの御名を通し御前にお捧げします。アーメン 』
始業礼拝後、始業式を行いました。
とても元気に校歌も歌いました。
そして、各クラスに帰ってがら久しぶりのクラスでの時間を過ごして元気に下校していきました。
今学期は『平和をともに』や『学芸会』『バザー』『陸上記録会』『クリスマス』・・・様々な方向性を持った行事への取り組みが控えています。
子どもたちの健やかな成長を心から祈っています。保護者の皆様、関係者各位、今学期もどうぞよろしくお願いします。