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れんらく帳

2024年1月 9日

3学期が始まりました!

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

2024年を迎え、3学期が始業しました。

年末年始の約2週間会わなかっただけなのですが、子どもたちは少し大きくなって戻ってきたように感じました。

始業礼拝に集い校長先生のお話を聞きました。

聖書の箇所は年間聖句でした。

『あなたがたはそれぞれ、賜物(たまもの)を授かっているのですから、神のさまざまな恵みの善い管理者として、その賜物を生かして互いに仕えなさい。』

                       ペトロの手紙4章10節

(以下校長先生のお話)

「おはようございます。新しい年が始まりました。皆さんとは2週間位お会いしていませんでしたが、冬休みに元気で過ごしていましたか?

2024年1月1日に能登半島で大きな地震がありました。大変な状況になっています。また2日には航空機の接触事故がありました。新しい年の始まりに起きたこと、たくさんの方々が悲しみの中にいることを心に留めて私たちは毎日を過ごしていきたいと思います。

さて、今日は年間聖句を幼稚園のウサギのお話を通して皆さんと考えたいと思います。

冬休みの12月30日、お買い物に出かけた校長先生の携帯電話が鳴りました。幼稚園の先生からの電話でした。内容は幼稚園で12年間過ごしたウサギの『ミーくん』が亡くなったというお知らせでした。ミーくんは幼稚園の子どもたちと友だちのように過ごしていました。「泣いている子」「心がイライラしている子」もミーくんを見ると心がすうっと優しくなるようです。

「何も話さない、やってもらいたいことをやってくれない」そんなウサギですけれど、ミーくんが一生懸命に生きているその姿が子どもたちの心を癒してくれていたのでしょう。ですから、進んでウサギのケージをお掃除してくれ、毎日『ミーくんおはよう!』と挨拶をしてくれ、『先生、ミーくん具合が悪いみたい』と教えてくれる子どもたちがいました。

動物と一緒に生活をするということは命を大切にすること・・・相手を思うことなのです。人間も動物も神さまから与えられた命をお互いに大切にして、お互いにその姿から育ち合う・・・それが神さまから与えられた賜物を生かして、お互いに伝え合うことではないかと校長先生は思います。

子どもたちをたくさん慰めてくれていたミーくんでしたから、冬休みでしたが幼稚園の子どもたちにお知らせをいたしました。そして幼稚園の先生たちが集まってミーくんをお送りしました。1月4日から幼稚園は始まりました。花束を持って登園してくる子どもがミーくんの話をたくさんしてくれました。

目で見える一人ひとりの持っている力は、例えば『運動が好き』『歌が好き』『楽器が好き』『勉強が好き』...好きなもの・得意なものをどのように磨き、使っていくのか、それは自分自身で考えることです。

でも、神さまから与えられた賜物は目に見えないものです。皆さんの内側にあるのではないでしょうか。皆さんが神さまの思いに心を向けて、与えられた恵みに感謝して今学期もお互いを思いながら支え合って生きていきたいなと思います。

災害でとても悲しいなと思う事がありました。平和学園につながる方々の中でこの地震で被災された方はいませんでしたが、お父さんが実家...故郷へ家族を連れて帰った時に地震に遭ったのですね。子どもが、お母さんが瓦礫の下敷きになりました。その時に小学生の子どもが「お父さん、ここにいるよ」と声を出し音を鳴らしたそうなんです。けれどもお父さんにどうすることも出来なかった...子どもと家族が息を引き取っていくのを見ることはできない、感じることしかできないけれどもそういうことがあった・・・という悲しいニュースが流れてきました。

それを考えると、私たちは今友だちと...神さまからいただいたこの場でどのように生きていったらよいのかということを本当に真剣に考えていかなければならない時が来ているんだなと思いました。

小さな1年生には難しいことかもしれないけれど、お友だちと一緒に協力し合って生きていくってどういうことかなっていうことを考えたそんな気持ちでいてほしいと思います。」(以上校長先生のお話)

お話の後、共に祈りました。

また、新たな仲間である転入生の紹介もありました。感謝です。

子どもたちと共にまた歩むことができますことを心から感謝します。