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れんらく帳

2023年7月20日

終業礼拝のお話

校長先生がお休みのため、教頭先生が終業礼拝のお話をしてくださいました。

「みんなにとって、この1学期はどんな1学期だったでしょうか。4月、5月、6月そして7月と、なんとね4か月にもわたって1学期はありました。一人ひとり感じ方が違うとは思いますけれど、『たったの4か月だったな』と思う人もいるかもしれませんし、『長い長い1学期だったな』と思う人もいるかもしれませんね。

1年生は4月に1年生になりましたね。3月までは小学生ではありませんでした。この...人が平和学園に出会ってもう4ヶ月が経ちます。本当によく頑張ったなと思います。みんなも一緒に喜んであげてください。自分が1年生の頃のことを思い出してみてください。

1年生にとってのはじめの1学期って本当にいろいろな緊張とか喜びが沢山たくさんあったと思います。5月には1年生は・・・初めての人も多いと思いますけれど、お泊りに行ってきましたよね。みんなと一緒に自然教室、山中湖に行ってきました。とっても不安だったかもしれませんけれども、とても楽しいことができましたよね。先生は男の子と一緒にお風呂の所に行ったけれど、ガンガン泳いでましたよね。他の学年でもガンガン泳いでいた人がいるかもしれませんが・・・。

また、夜になると1年生、しっかり寝てしっかり生活したんだけれど、やっぱり中には『あぁ、夜怖いな寂しいな...』と思う人もいたと思います。先生、男の子の部屋で一緒に寝ました。『ぐー』とあっという間に寝てしまう人もいたけれど、なんか急に音がしたんです。『なんだ?』と思って見たら、...これは本当の話で誰とは言わないけど、急に真っ暗な部屋の中で平和体操をしていたんです...(子どもたちの笑い声)...先生ね、驚きました。

『おぉい、ちょっと、みんな寝ているから、何やっているの?』と言ったら、その子はね真面目な顔をして言っていました。『なかなか...寝れないんだよ...疲れたら寝れると思って...』・・・本当ですよ。でもね、とても真面目にやっていたので別に先生は叱ることもなく『あぁ、そうなんだね...大丈夫だよみんな一緒だから寝ようね...』と言って寝れました。すごいよね。たったの4か月かもしれないけれど1年生も本当に平和の子としてこの1学期を過ごしました。その4か月の恵みに、神様からの恵みに感謝をしましょう。

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6年生。6年生はこの4月に初めてこの小学校の最高学年になりました。1年生とは違った意味でのプレッシャーとか緊張とか不安とか、楽しみとか期待とかたくさんたくさん心に抱いて4月を迎えたと思います。でも、スタートしてみたら大変なことがたくさんあったと思います...『6年生ってこんなに大変だったの?』...『自然教室大変だ』...『えっ6年生また前に立つの?大変だ...』...いろいろなことがあったと思いますが、その何倍もここに座っている6年生は『あ、平和の6年生になれて良かったな、楽しかったな』って思っている部分が生まれているんじゃないかなと、先生は思っています。

『平和の6年生になった』ということです。『正真正銘の6年生になったんだ』・・・それが6年生の1学期だったんじゃないかなと思います。

6年生は沖縄にも行きました。きっとそこで、言葉にはまだできない色々なことを聴き、いろいろなものを見て、感じて、9月に向けて準備を進めているんだと思います。『平和の大切さ』も『平和ではない残酷さ』も『平和をつくり出すことの必要だということ』も、また『平和をつくり出すことが難しいということ』もどちらも11才・12才の心にビシビシと刺さったと思います。その、刺さった痛みや思いをどうぞ大事にしてください。それは、決して無駄な必要のない痛みではなくて、これからあなた達が平和をつくり出す人として生きていくための大事な心の響きです。痛みというより響きだと思いますので、どうぞこの1学期に体験したことを大事にしてほしいと思います。

2年生から5年生までの皆さんもきっと...きっとというか絶対、この4か月の間にたくさんの思いを抱いて生活してきました。1年生のことを6年生ほどは手が出せないけれども、1年生のことを祈り、6年生の背中を見ながら、自分のクラスの中で楽しいことも大変なことも喧嘩したことも悩むことも全て...今も上手くいっていないことも含めて、成長してきたんだと思いますそれぞれの学年で、一人ひとりが神さまの恵みにどうぞ、感謝をしましょう。

私たち先生たちも感謝しています。本当に皆さんの目から見てどのように見えるか分かりませんが、毎日毎日みんなと同じように悩んで喜んで楽しんで、そして『あぁ...』と思いながら、『やったー!』と思いながら学校に来てみんなと会って生活をしてきました。その気持ちは同じです。それぞれ年齢は違うけれどもみんながこの平和学園小学校でこの1学期を過ごしてきたということは間違いありません。

先生はクラスが今ありませんので、いろいろなクラスの皆さんの様子や生活ぶりをを見ていく中で、平和をつくり出すってどういうことかなって考えてきました。そして今皆さんにお話したように答えはひとつじゃないかもしれないけれど、ひとつ『ああ、そうなんだな』ということを学びました。それは、人と関わることでしか平和は生まれないんだなと思います。人と関わることでしか平和は生まれてこないんです。

どんなにひとりで勉強しても、どんなにひとりでたくさんのお話を聞いても、どんなにひとりで考えても、独りだけで閉じこもって『よし、平和はできた。これで僕は平和をつくり出したぞ。』と言ったとしても、きっとそれは「本当のまことの平和」ではないような気がします。

みんなはきっとこの1学期の4か月の間『平和をつくり出そう』と思って毎日来てはいないと思います。だけれど、みんなが悩んだり、楽しんだり、一緒に笑ったり、一緒に聖書を読んだり賛美をしたり、そうやって人と関わってきた事が、平和をつくり出す大きな大きな鍵なんだということを皆さんどうぞ忘れないでください。

これからも人と関わっていく。その中では上手くいかないことがたくさんあります。だけど、諦めずに人と関わっていく・・・その先に平和が生まれるんだということを、そういう生活をみんなが毎日この1学期してきたんだということをどうぞ感謝して覚えてほしいなって先生は思います。

みんなと関わり続けるということは大変なことです。楽なことではありません。でも、それをしてきたということをどうぞ忘れないでください。

きっとある時は皆さん平和の種を蒔いてくれたと思います。ある時は蒔かれた平和の種をたくさんみんなは拾ったと思います。ある時は蒔かれた平和の種にみんなは水をあげてくれたと思います。

でも、最終的に育ててくださるのは神様です。聖書にそう書いてあります。その神様にどうぞ心から感謝をして1学期を終えていただきたいと心からそう思っています。

今日読んだ聖句は年間聖句です。『賜物(たまもの)』という言葉が出てきました。この1学期『賜物』という言葉をたくさん聞いたと思います。生き生きとこれからも賜物を輝かしてください。

そして同時にお友だちの賜物を輝かせるために諦めずに人と関わっていってください。そういう風に思います。

なかなか関わり切れない私たちではありますけれど、ずっーと諦めずに関わった人がいます。それがイエス様です。聖書を読むと、イエス様はずっと人と関わり続けて平和をつくり出そうとして十字架にかかりました。私たちには到底できない業ですけれども、そういった方がいて、そういった方の聖書を毎日私たちが読んでこの毎日を過ごしていることに感謝をしたいなと思います。

この夏、皆さん夏休みを本当に楽しんでください。それと同時に平和について考える機会がこの夏にはたくさんあると思います。『戦争のこと』もそうだし、戦争のことじゃなくもっと身近な『家族のこと』もそうだし、そういった時に今日の先生の話をちょっと思い出してくれたら嬉しいなって思います。

『人と関わって平和をつくっていくってどういう事なんだろう?』

そこでたくさん平和の種を持ち寄って、また2学期ここに来てください。

どうぞ、よい夏休みを過ごしてください。そして安全と健康に気をつけて皆さんが守られることを祈っています。

1学期、本当によく頑張りました。ありがとうございました。・・・」

(皆でお祈りをして終わりました。)