今年度6年生を担任させてもらって、卒業論文を6年生とともに書き上げた感想を書かせてもらいます。
6年生が6年間の学習のまとめとして、卒業論文を書きあげました。卒業論文は本当に一人ひとりの6年生の学びを表すものでした。
卒論の取り組みは一年を通して行うもので、4月からテーマを決めて、(もちろん5年生から考えていた人もいます。)テーマからどんな論文の構成にしようか章立てを考え、資料をコツコツ集めて、まとめて書き上げていきました。
ただ一人ひとりが別の卒論のテーマを設定し、書き上げていくため、一人ひとりの孤独な作業に思われるかもしれません。しかし、クラスみんなで力を合わせることが大切でした。
テーマはそれぞれ自分で決めます。
吹奏楽について論文を書いた人のプレゼンテーション。
SDGsについて調べた人は、1年生から読める低学年向けにも書き、
また、大人にも向けたメッセージとしての論文を書いてくれました。
というのも、実は卒論はクラスのみんなで一緒に仕上げていくものなのです。学習発表会のプレゼンテーションや、ブース発表、実技発表を見ると、それぞれの努力や、これまで積み重ねたものを見ていただけたと思います。それは事実として、個人の努力であり、積み重ねとして見えるもので、プレゼンテーションの分かりやすさから発表の練習の積み重ねや、論文の説得力からどれだけ論文に時間と気力をつぎ込んでいったのか、実技発表での実力からこれまでの積み重ねがわかると思います。
ただ、その努力の影にはクラスの人みんなの関わりがあり、支えがあります。卒論のテーマを発表する、テーマ発表会が 1 学期にありましたが、その後すぐに友だちのテーマを知ったみんなは一緒に資料やそのテーマについて深める話をしていました。
そういったみんなの力を合わせる積み重ねがあって学習発表会があったのです。そのため、今週木曜日にあった学習発表会はそれぞれがそれぞれの努力を発表するだけではなく、6 年生のクラスとしての力を見せる場でもあったのです。
各ブースの発表では、論文やそれぞれの資料を見てもらいます。
バスケットを実際に触れるなど楽しい時間でした。
ブースでは、クイズや正解した人向けのおみやげを用意している人もいました。
タブレットで回答できる問題もありました。
みんなのプレゼンテーションがそろった講堂でのプレゼンテーション練習中、そ
れぞれがそれぞれのプレゼンテーションの発表をサポートしている姿もありましたが、そういう行為としてのサポートだけではなく、6年生一連の発表を見て発表内容自体がそれぞれをよりよく見せあっているように思えました。
実技を見せてくれる人もいました。
空手のパンチを受けているのは先生です。
こぶしの重さに驚きました。
型も恰好よかったです。
これはクラスのみんなと過ごした僕だからこそ感じたことなのかもし
れませんが、学習発表会の取り組みは一人ひとりの取り組みだけではなく、クラスの取り組みなんだと、なんだか言葉にするのが難しい感覚なのですが、強烈に分かった瞬間でした。
けん玉のパフォーマンスの洗練された動きは恰好よかったです。
トランペットの実演もありました。
真剣な眼差し、一生懸命演奏する姿に感動しました。
卒業論文を通して、こんな素敵な体験をさせてもらって感謝です。6年生はもう間もなく卒業ですが、残りの時間も大切にしてほしいと思います。