10月最後のこの日、卒業生が来てくれました。
それは、後輩である小学生の子どもたちに目の前で書道パフォーマンスを実演するためでした。この先輩が在学時に選んだ卒業論文のテーマは『書道パフォーマンス』でした。
6年生が取り組む卒業論文の進行に合わせ、かつて小学生だった先輩がどのように卒論に取り組み、そしてその経験を通してこれまでどのように中学・高校時代を過ごし現在に至っているかについて話を聞き、現6年生が卒論に向かう上で参考にしてもらいたい・・・ということで企画されました。
この相談を学校から持ちかけると快諾してくださいました。本当に感謝です。
朝からグレーニアホールで準備している様子に子どもたちは興味津々。入れ代わり立ち代わりに舞台の様子を見ながら『これは何ですか?』と質問タイムとなっていました。
児童礼拝後に児童全員の見守る中、先輩の紹介がありました。
そして、いよいよ実演。
音楽に合わせながら大きな紙面いっぱいに大筆を走らせる姿に子どもたちの視線は釘付けになりました。
作品の内容は可愛い後輩たちのためだけに準備してくださった完全オリジナル。
記します。
『ともに泣き笑い
平和のきずな
かがやく想い
夢はかなう
さあ自分を
信じて 道』
実演後舞台の前に子どもたちが集まり、完成したばかりの作品を観ながら感嘆の声をあげながら食い入るように見ていました。
その後、6年生対象に卒論経験談を話してくれました。
*『書道パフォーマンス』を卒論テーマに選んだ経緯。
*【書道パフォーマンス甲子園(全国大会が四国にて開催されてきた)】に憧れ、これがきっかけで進学先を決めたこと。
*卒論をまとめていく中で新たに繋がった方々との交流のこと。
*コロナ禍にあって高校での活動が制限を受けたりいろいろな苦労もあったこと。
*念願の【書道パフォーマンス甲子園】の予選に出場したが、惜しくもわずかの差で全国大会出場は叶わなかったが、とても意味のある経験をできたこと。
*書道科のある大学に進学して学び続け、書道を通して周りの人々に元気や楽しさを伝えられる活動をしていること・・・
この先輩にしか語れない貴重なお話を聴くことができました。
また、久しぶりに小学校で礼拝をまもることができ、懐かしさとともに喜びを伝えてくれました。
更に、この先輩の当時の担任の大野先生もお話してくださいました。
小学生当時の裏話や、本人が卒論を進める中で担任としてどのように背中を押していったか等、なかなか伺うことができないお話でした。
現6年生にとって、新たに見聞きすることばかりだったことでしょう。いろいろな刺激や勇気を得ることができた時間になったのではないでしょうか。
この時のために様々な協力をしてくださったことを深く感謝します。
この大きな作品は1年教室前の廊下に掲示しています!
小学校へお越しの際は是非ご覧ください。