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れんらく帳

2021年5月17日

朝の風景

朝、1年教室の前を通ると朝の支度をしている1年生の姿が見えます。そして、その傍らには静かにそっと寄り添う6年生の姿があります。

小学校生活にもすっかり慣れ、自分のペースで朝の用意をするようになった1年生ですが、日によっては朝の体操の時間に遅れてしまいそうになる時もあります。疲れが出て何となく元気が出ない朝もあることでしょう。

そんな時にも6年生は可愛い下級生を急かすことなく、じっくり1年生のぺ-スに合わせて手伝い、準備が整うのを待っています。そして一緒にグランドへと向かうのです。

ついひと月前には、登校後どうしてよいか分からず緊張して椅子に座っていた1年生と、その横に新入生にどう言葉かけをしてよいか分からず同じく立ち尽くしていた6年生の姿が見られました。それが、このひと月の関わり合いを通してお互いに知り合い、安心できる関係ができてきたようです。

1年生のお世話を6年生がしていく中で、1年生は日に日に1年生として成長しています。また、6年生も相手の様子を感じとり自分で考えて声をかけることができるようになってきた様子が見られます。子どもたち同士が関わる中で、お互いに学び合い、成長し合っているのです。

6年生の関わり方や声のかけ方はそれぞれなのですが、1年生がほっと安心できる空気になるまでそっと待つ姿勢は共通しているようです。

安心できるお兄さんお姉さんがいてくれるから、なんだか力が湧いてくる。楽しい気持ちになってくる。一緒に体操に向かうことができて安心する。うれしい。そんな心の声が1年生の笑顔から聞こえてくるようです。

平和学園小学校の朝の風景。