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れんらく帳

2021年5月14日

ある雨の日のこと

5月も半ばを迎えたこの日は朝から雨模様でした。

晴れの日ならば朝支度を終えた人から一目散にグランドをめがけていく様子が見られるのですが、この日はまったりとした静かな雰囲気の朝でした。

着替えを終えた2年生が職員室を訪ねてきました。

「先生...今日は外遊びできるかなぁ...?」

先生たちの様子をうかがっています。その時は霧雨が少し降っているだけの状態だったので、『もしかしたら外遊びができるかも...』と一縷の望みを抱いてたしかめに来たようでした。

先生たちとの会話の中で『雨の日の外遊びはむずかしいか...』と察したのでしょう。「やっぱり今日は無理だね~」と笑顔で教室の方へ戻り、まわりの友だちに「今日は外遊びはできませーん!」とふれ回っていました。

友だちと外で駆けまわって遊ぶ時間を本当に楽しみにしていた気持ちが痛いほど伝わってきた出来事でした。

同日の昼休み。

各教室では学年関係なくリラックスタイムを楽しんでいました。

ある部屋では相手とのやり取りで頭を使うボードゲームをじっと考えながら取り組んでいる人たちの姿がありました。

かと思えば、廊下をキョロキョロと何かを探す素振りの人たちが...どうも校内かくれんぼをしているようでした。

となりの教室には読書にふける人、会話を楽しんでいる様子の人たちがいました。

また、6年生教室には1年生から3年生の姿がありました。1階から遊びに来ていて、6年生と一緒に新聞紙を使って紙デッポウ(振り下ろすとパン!と大きな音がする手作りおもちゃ)作りに励んでいました。

うまく音が鳴った時、「やった~!!」と歓声があがりました。

雨の日には、雨の日なりの楽しみ方があるのですね。

晴れの日の子どもたちとはまたちがった一面が垣間見られたひと時でした。