20分休みの職員室にノックの音。
コンコン!
「失礼します!ストップウォッチ貸してください!」
職員室にいる先生たちは、「この季節が来たなあ」と感じているでしょう。
ストップウォッチを持った彼は20分休みの間ひたすらに走り続けます。
グラウンドを回って、幼稚園へ向かう坂を下り、折り返し地点で折り返して・・・
ゆうに3kmは走っているのではないでしょうか。
なぜ走るのか?
そこに道があるから?
それも、あるかもしれないなと感じさせられるほどですが実際には理由があります。
2月のおわりに開催されるマラソン大会のためです。
今から練習?と思われるかもしれません。
しかし、3学期は1月が10日ばかり過ぎてからのスタートですし、2月はあっという間
ということで、そう多くの時間は取れません。
そういう中で、上位進出や記録更新を狙う子どもたちは自主練に取り組むのです。
1人走り始めると誰かがつられ、気がつくと数名がひたすら走るというストイックな
休み時間の使い方をし始めます。といっても、本人たちにとってはきついものではなく
遊びの延長線上のようで楽しみながら行っています。
まだまだ遠くにあるマラソン大会。
そこにむかって走り出している子。まだまだ、意識してない子。できることなら、その日が来て
ほしくない子。様々ですが、友だち同士で高め合いながら、支え合いながら、成長していって
くれるでしょう。