静かな1年教室。
背筋がピンと伸びた1年生が集中して何かに取り組んでいます。
何かの行事に向けての準備でしょうか。
いえ、ちがいます。
「はじめてのこと」に挑戦しているようです。
それは何か。漢字です。
「大」という字を書いています。
ひらがなの「つ」(1年生が最初に習ったひらがなです)を習ったときのような緊張感。
だけど、あの時とは違うのは目線。
見本をじっくり見て漢字の形をとらえようとしています。
なぞるときははみ出さないように、止めるところ、はらうところ、一画一画に気をつけようとしている様子が伝わってきます。
これから3月までの半年間で80文字を学習します。
たくさんの「はじめて」を経験する1年間も、もう半分が過ぎようとしています。
そのうちのひとつを経験し、漢字もまた日々のひとつの学習になっていきます。
当たり前のことが、増えていく中でも一つひとつの事柄に真剣に真摯に取り組もうとする姿勢を大切に成長していって欲しいです。