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れんらく帳

2018年7月12日

一輪車の発表

朝の礼拝が終わり、報告の時間に慣れない様子で立ち上がる女の子が3人。

緊張した面持ちで全校児童の前にやってきました。

2年生の女の子たちです。

3年生以上の子どもたちは、委員会に所属しているので報告の場に出ることは珍しいことではありません。しかし、やってきたのは2年生。一体どんなお知らせがあるのでしょう。

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「20分休みに、一輪車の発表をします。グラウンドを半分使わせてください。」

そんなお願いでした。

周りの子どもたちにとっては唐突なお願い。

しかし、2年生にとっては長い長い時間を経ての必然的なお願いでした。

 

 

1年生のときから、こつこつと練習してきた一輪車。

練習を始めたころは転んでばかりいました。

今では転んでいる姿を見かけることは稀で、一輪車と体が連動して自由に動き回っています。

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一人乗れるようになり、二人乗れるようになり、刺激を与えあい・受け合い過ごしてきました。

そんな時間を積み重ねて「一輪車に乗れるようになりたい。」と思っていた子たちは、それぞれが、乗れるようになっていきました。

 

そのうちに、1人で乗るだけではなく仲間で連動して動くことを楽しむようになっていきました。

振りをつけたり、手をつないでこいだり、フラフープの中をくぐりながらこいだり、、、。

技術が向上していくとともに子ども同士の関係が深まっていきました。

その中で自分たちの力を示してみたいという思いが芽生えたのでしょう。

「みんなに見せよう!」と決意がかたまり、今回の発表に至りました。

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迎えた本番はというと…。

朝の報告のときとは反対に胸を張り自信を持って入場。

一つひとつの技を披露していきます。

練習の段階では失敗することも多かった団体技もなんとか持ちこたえて成功。

無事に演技を終えました。

拍手を受けて満足げな子どもたち。

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「なんで、こういう発表をしようと思ったの?」一人の子に聞いてみました。

「ほかの人たちにも、一輪車が楽しいことを知ってもらって挑戦してほしいから。」

私たち、大人が考えている以上に見通しを持った活動だったようです。

こうやって、平和の子は上級生にむけての成長を日々続けていきます。



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