中学１，２年生に引き続いて，中学3年生も総合学習の発表会をおこないました。１月に研修に行った長崎で学んだことを，ロイロノートを活用し，スライドにまとめて発表します。中学１，２年生も発表を見学しにきてくれました。

「災害学習」「班別課題解決学習」「平和学習」「キリスト教学習」など，長崎各所での学びの様子を発表しました。

賀川村島記念講堂での発表です。

普段は前にでない生徒も積極的に前へ出ていき，先輩らしく堂々と発表します。

中学1，2年生は，来年，再来年に自分が行く学びの地に思いを馳せていました。

中学3年生は，年間を通して『「小さな」平和から「大きな」平和を考える』をテーマに学んできました。その集大成とも言える「平和学習」の発表では，現在世界で起きている情勢・情況を中学3年生ならではの視点で鑑み，「平和」への思いを表現しました。

生徒の原稿を一部引用します。

今，ウクライナとロシアで戦争が起きています。その中でロシアは，原爆の使用をちらつかせたり民間人を空爆により死亡させたりと，我々の求める「平和」に逆行した行動をしています。民間人の死亡のなかには，幼い子どもの命も含まれています。今，私たちがこのような状況の中でできることは，唯一の被爆国として断じて原爆の使用を認めない姿勢だと考えます。しかし中には，日本にも原爆の使用を他国との共有というかたちで容認しようとする動きもあります。

私たち中学3年生は，「小さな」平和をここに唱えます。そして，この祈りがいつしか「大きな」平和として叶うことを願います。

（発表：Ｓくん）

最後に教頭先生から講評をいただきました。

褒められた点，改善点などをご指摘いただき，充実した発表会となりました。高校生になってもここでの学びを活かしましょう。

「平和学習」としての学びが，生徒の「大きな」平和への祈りにつながりました。

日々，父親と家族が離れ離れになった映像，ひとりの子どもが泣き叫ぶ姿，美しい町や風景が破壊されていく様子をメディアで目にし，心を痛めています。同じ世界線で生きる我々の祈りとして，中学3年生の声はとても心に響きました。

一刻も早い戦いの終結を願うばかりです。