ホーム > れんらく帳 > 自然教室を終えて ~中学年の学級だよりから~

れんらく帳

2022年5月25日

自然教室を終えて ~中学年の学級だよりから~

今回は中学年(3・4年)の学級だよりからそれぞれの学年の歩みを紹介します。

学年が上がるごとに、それぞれの年齢での喜びや楽しみ、そしてその学年ならではの自然教室の大変さや悩みどころ・経験する価値が担任の眼を通して伝わってきます。

【3年】

初めての自然教室ができました!!

子どもも大人もワクワク・ドキドキ、緊張する気持ちとうれしい気持ちが半分半分、3年生にとっては初めての自然教室でした。前日にお休みする友達がいることがわかってその子を心配し、そのことを残念に思いながら、お休みする子に良い報告ができるように精一杯がんばってこよう、楽しんでこよう!と出発しました。

自然教室中、3年生に会うと、にっこりしてくれたり、活動に夢中だったり、おいしそうにご飯を食べていたり、グループの子や先生と楽しそうに過ごしていたり、生き生きとした3年生の姿がここそこにありました。

おうちから、またクラスから離れて過ごす2泊3日は子どもたちをたくましくしてくれたのではないでしょうか。帰ってきた子どもたちの様子はいかがでしたか。そんな様子も教えていただけると嬉しいです。また、

持ち物のご準備、お祈りのお支えをどうもありがとうございました。

さて、子どもたちに自然教室で心に残っていることを聞いてみますと、

・虫がかわいかったこと ・白鳥がはばたいたこと ・マガモが空にとんだこと ・こわい話がこわかったこと ・アイス(パピコ)がおいしかったこと ・富士山が大きく見えたこと ・おかしがやばいほどおいしかったこと ・ありにかまれたいたみ ・ねむれなかった苦しみ ・家族からはなれる悲しみ ・焚火クッキングが楽しかったこと ・焚火で目とのどをやられたこと ・カレーを食べたこと ・疲れたこと ・山中湖畔散策が楽しかったこと ・ネイチャーゲームが楽しかったこと ・フォトフレームが楽しかったこと ・班で遊んだのが楽しかったこと ・夜食(バナナ・エクレア)がおいしかったこと ・大富豪をやったこと ・人狼ゲームが楽しかったこと ・アオゲラを見られたこと ・天文教室で星が見られたこと ・バードウォッチオングが楽しかったこと ・家族とはなれたこと(おこられないので) ・富士山がきれいだったこと ・みんなで遊んだこと ・コブハクチョウが自分の羽をバタバタさせたこと ・かもが近くに来たこと ・キャビンでのダンスクラスが楽しかったこと ・おふろが気持ちよかったこと ・お弁当がおいしかったこと ・キャンドルファイヤーがおもしろかったこと ・ごはんがおいしかったこと ・おばけやしきをしたこと ・5年生と遊んだこと

こんな風に羅列してみただけでも、本当にもりだくさん!自然教室で得られる経験の豊かさが伝わると思います。感受性豊かな子どもたちにとって自然と触れ合うこと、仲間と寝食を共にすること、先輩の背中を見ること、下級生に優しくすること、共に祈って生活することの大きさ、大切さを改めて思います。子どもたちはとても楽しかったから自然教室がもっとあればいいな、来年は晴れてハイキングもできたらいいな、自由時間もたっぷりあるといいな、マスクも外せてるといいな、全員で行かれるといいな...、もう来年を楽しみにしている子どもたちにまた成長を感じました。そしてお休みしたお友達に富士山の写真をプレゼントしている子も...。クラスも優しくつながっています。

3年学級だより いろとり鳥(いろとりどり) より

次は【4年】です。

久しぶりのYMCA

先週は自然教室でした。現地から少しだけ情報をお伝えしましたが、今年の自然教室もドラマがたくさんあって、いろいろと思い出深い自然教室となりました。

 2年間続けて自然教室が実施されなったことが子どもたちにとって大きな穴になっているとお伝えしてきましたが、その穴は子どもたちだけではなく、教員や施設の方々にも及んでいることがわかりました。特に施設はコロナ対応になっていましたので、配膳等のやり方は今までとは全然違うものとなっていました。教員も新しいことに対応することが意外に難しいということに驚きました。慣れ親しんだ習慣を変えることはとても難しいです。

 つながっていたはずのYMCAでの自然教室の伝統や習慣、先輩たちの姿や自身の経験が切れてしまって2年。3回中2回も経験していないのですから、自然教室免疫はほぼ0に等しい。4年生以下はみんなそうだったのですから、それはそれは大変なことです。上級生もグループ活動をする難しさや自分たちが楽しむ余裕のなさなどが見られて、全体的に緊張感のあるスタートだったように思います。

先の見えない3日間。多くの子どもたちは心の深いところに心配や不安を抱えながら参加したことでしょう。それでも学校教育の動きに巻き込まれながら、友だちの力を借りながら進んでいきました。友だちの目や自分のプライドを励みにした人もいたでしょう。純粋に家族からはなれて楽しかった人もいたでしょう。逆に家族からはなれたことで心のバッテリー残量が残り僅かになった人もいたでしょうね。でもすべて学校でしか学べなかったことです。この経験値は何にも代えがたいです。今は次の自然教室から一番遠い日だと思っている人にとっても、来年はこの経験を糧により力強く歩んでほしいと思っています。今回の経験は空いた穴を埋めてくれるものになったと感じています。

私は子どもたちを近くで久しぶりに見、長い時間ともに生活をすることができました。話をたくさんすることができました。気持ちをたくさん受け止めることもできました。新しい発見もありました。教員としてもやはり子どもと過ごすこの3日間がいかに大切であるのかを感じました。今週学校で会う子どもたちが違った顔に見えます。新しくつなぎ直したことや繋がりが強くなったことがあったからだと思います。

5年生になったら、自然教室だけでなく、3泊4日のスキー教室もあります。これはこれで「めっちゃ楽しい」です。私も行けるものなら行きたいですが、難しいでしょうね...。6年生はさらに修学旅行が加わります。6年間ともに過ごした仲間と経験する宿泊行事。これからも大切にしてほしいです。

4年学級だより 幹(みき) より