寒くて、あたたかい入学式
雪がふるのでは?と思ってしまうほど寒い朝でした。
ここまで寒い入学式は記憶にはありません。
冷たい冷たい雨が降る中、小さな制服姿の1年生が家族の皆様と一緒に平和学園にやってきました。
首を長くして待っていたのは6年生。
玄関でしっかりと受付と案内です。
1日入学で経験済み。しっかり対応します。
雨に濡れているランドセルをまめまめしく拭いてあげている6年生がいました。
優しいですね。
普段は自分のランドセルが雨に濡れていても気にしない子たちが、今日に限ってはピカピカのランドセルが濡れては大変とばかりに拭いてくれていました。
教室に入ると、入学式が始まるまで6年生が本を読み聞かせしたり、積み木で遊んだりしていました。
それにしてもこの寄り添い方。
誰が教えたのでしょうか。
誰も教えなくてもすぐ出来てしまうのが平和の子。
冷たい床に立て膝ついて、本を読み聞かせする背中。
素敵です。
これぞ、平和の6年生。
寄り添い方は6年生それぞれでしたが、持っている気持ちを全て1年生に注ぎました。
この注がれた気持ちは6年後、1年生が6年生になった時に、また表舞台に戻ってきてその時の1年生に注がれるはずです。
入学式前のほんの数十分でしたが、6年生から1年生に引き継がれた見えないバトンがあったように感じます。
明日からしばらくの間、6年生とのかかわりがたくさんあります。
1年生が安心して登校し学校生活が送れるように支えてくれます。
教員の手が届かないところに6年生の手が届くことが多いのです。
毎年、6年生ってすごいなぁと思います。
でもその6年生。
目線を合わせることで、1年生からたくさんのことを得ています。
かかわりを通して6年生も気づかないうちに優しい気持ちをたくさん引き出されています。
立場の違う、年齢の違う、経験値の違う人とのかかわりを学ばせてもらいます。
与え、与えられ、学び、学ばせてもらう。
あたたかいつながりがしっかりと1年教室の中に生まれました。
平和がそこにはありました。
寒い1日でしたが、心温まる入学式でした。
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