中学2年生の総合学習の時間に大和田広美さんによるゴスペルと講話による特別講座が持たれました。
大和田さんの紹介(ご自身のフェイスブックより)オフィシャルHPはこちら
「私は1歳9ヶ月の時に麻疹で失明しました。でも沢山の優しさに育てられて、楽しく(前向きに憧れながらのちょいネガティブですが)過ごしてます。15歳からキリスト教会に通ってます。歌を作って歌ってます。」
アレセイアでは中学1年生で,様々な社会福祉体験を行います。
その中には,点字手話体験,アイマスク誘導体験など,盲目状況の体験や,サポートについて学ぶ機会があります。
しかし,昨年度はコロナ禍のためにこれらの体験がすべて中止となってしまったため,中学2年生にとっては,初めての社会福祉体験,講話となりました。
大和田さんのメッセージを生徒たちはみな真剣に聞いています。
お話の合間には「全盲の人にとって何が大変と思うか」など,グループで話し合う時間を作ってくださいました。
話し合いの後は質問タイムです。
「なんでも聞いていいよ」と言ってくださる大和田さんに対して,
「机の上の味噌汁をこぼしてしまったりしないんですか?」など,素朴な疑問も質問しました。
さらに大和田さんは「全盲の人が椅子取りゲームを一緒にやりたいと言ったらどうする?」
と質問され,様々なアイディアを出し合った後,実際にやってみました。
最初は誘導者が鈴で合図しましたが,なかなかうまくできません。
次に一人に一人の介助者がついて行うと,思ったより上手にできました。
最後は大和田さんも参加して行いました。
アイマスクをした生徒から,「介助者がついてくれたほうが,安心して楽しめた」という感想が寄せられました。
今回,大和田さんからお話を伺ったりワークショップをしたことは,生徒たちにもとても良い経験,学びの時となったことと思います。
最後にご自身が作られたゴスペルソングをプレゼントしてくださいました。
神様が私たちを作ってくださり,特別に出会わせてくださっていることへの感謝と嬉しさを曲に込めたものだそうです。
ご病気で視力を失ったというご経験を経てなお,感謝と嬉しさを届ける大和田さんの歌声は,生徒たちの心に深く刻まれたようです。
このような機会を作ってくださった大和田さんに感謝し,この経験を大切なものにしていきたいと感じました。