『おもてなし』の行事を4年生が担っていきます。
4年学級だよりから、この行事へ向かっていく流れや取り組みについて載せたいと思います。
以下、4年学級だより『Walk Together』の文章です。
4年生の一年間、命をテーマに歩んでいるみんなですが、おもてなしも命をテーマにしています。1学期に行った感謝の日は、自分の命がたくさんの人に支えられて今あることを考え、2学期に行ったホームレスの人への支援で、直接自分の手で支えることができることを知り、また服の力プロジェクトでは多くの人(ファーストリテイリングの協力を得ながら)と協力しながら難民というたくさんの人を支えることができることを知りました。自分の命について振り返り、どのように使っていくか考えている4年生として、ホームレスの人への支援と服の力プロジェクトの支援は、自分以外の命のために自分の命を使う経験をしたということなのです。
誰かのために命を使うということはとても大切で、美しいものだということは誰もが思いますが、そういった意識や思いというのは、どうしても一時的だったり、限定的だったりします。そのため、身近な人のことを支えること、助けること、なにかをするということについては実体験として難しいこともあると思います。
お弁当を作るという保護者としての行いを例にするならば、毎日作るお弁当を子どもがそれをあたかも当たり前だと思って受け止めているように見えたり、「嫌いなものをいれないでよ」なんて言われた日には、あらためて思いを込めてお弁当を作ることは難しいはずです。長い時間を一緒に過ごすことで、互いに期待や不満が生じやすく、時には小さなことが大きな問題に感じられることもあるからです。
クラスのみんなも同じようなことがあるはずです。クラスの中での関わりの中で、また、他学年との関わりの中でも身近であるからこそ当たり前だと思ったり、過度な期待を持ってしまったり、不満が生じたりします。
そのため、支えることに命を使うということの延長線として、4年生のまとめとして身近な人に何かをする、という『おもてなし』を経験して、『お互いに感謝の気持ちを伝えること』、『相手の立場に立って考えること』、『完璧を求めすぎないこと』を答えとして持ってもらえたらと思います。4年生のおもてなしの時間がそういう学びの時間となれば幸いです。
『おもてなし』は平和学園小学校の児童みんなに食事を提供する機会です。日々当たり前のように過ごす仲間に対してなにかをするということは難しいということを前提に、あらためて自分の命をどのように使うか考えながら『おもてなし』してもらおうと思います。身近な平和学園小学校の全校児童とどう過ごしていきたいか、考え、振り返り、さらに身近なクラスメートとどのように過ごしていきたいか考え、振り返り、この『おもてなし』を実施したいです。
この『おもてなし』を通して急に人が変わることはありませんが、確実に変化の影響を受けることでしょう。同時進行で行われる児童会役員選挙も同じです。これまでの思いや視点からクラスの外へ、学校全体へと向ける時が来たのです。
視点を変えながら、成長の道を歩んでいます。「人が一人でいるのはよくない。彼に合う助け手を作ろう(創世記)」と神様が言われたように、人はともに歩む存在です。クラスという小集団で考えること、学ぶことを大切にしたいと思います。