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れんらく帳

2022年7月20日

終業式の日を迎えることができました

夏らしい蒸し暑さと強い陽射しの最終日。

1学期最後の締めくくりをするべく、子どもたちは元気に登校してきました。

そして第7波の感染が拡がっていることから、終業礼拝・終業式はリモート方式で行いました。

『わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。わたしはこれを、世が与えるように与えるのではない。心を騒がせるな。おびえるな。』

                    ヨハネによる福音書 14章27節

礼拝のお話は校長先生でした。

『おはようございます。今日は1学期最後のお礼拝ですね。これから夏休みには入りますね。夏休みは...6年生の皆さんは沖縄に行って平和を考えてきましたが...夏休みはそのような時だと思うのでどうぞ他の学年の皆さんも平和を考えて過ごしてくれると嬉しいなと思います。』

このようにお話を始められました。そして『私の平和を与える』とあるヨハネによる福音書に書かれている『平和』について考えておられることを話してくださいました。

『...平和を考える時、私はどういうことを思うかというと、幼稚園の4月をいつも思い出します。小さな子どもたち(新入園児)は一番初め、「ママじゃなきゃやだ!」「ママじゃなきゃだめなの!」と言って泣くんですね。「先生なんか大っ嫌い!」「先生なんかあっちいって!」と泣くんです。私たちはどうするかというと、それでも「ママがいいというのはよく分かるよ。でもね、あなたのことが好きなのよ」と言っていきます。・・・』

中略 

『子どもによっては長い期間泣き続ける子もいるけれども、それでも「私はあなたのことが大好きよ」ということを伝え続けていくと・・・ずっと泣いている私に、ずっーとつき合っている先生のことが大好きになります。何故でしょうね。どうしてかなっていつも思いながら「私はあなたのことが大好きよ」と言っています。

小学生の皆さんにもきっとね、そういう時があるんじゃないかなと思います。

でもね、小学生だから考えて欲しいのは「ママじゃなきゃだめ」「パパじゃなきゃだめ」と言われているママとパパは嬉しいのかなということ。言われて嬉しいこともあるかもしれないけれど、

ママやパパは

「あなたはあなたらしく前を向いて歩きなさい」「あなたの社会をつくっていきなさい」って、きっと思ってくれていると思います。私たちは小さな家族の単位から始まり、そして大きな集団の中で私はどのように生きていくかっていうことを学んでいきます。そのような1学期だったかなと思います。6年生にとっても1年生から5年生にとっても。』

・・・そして、さらに幼稚園でも平和について考えようとテーマを決めて準備していることに触れ、一冊の絵本を紹介してくださいました。

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『おひさまとおつきさまのけんか』

はじまりは ちいさな ことだった。

あるひ おつきさまが ちこくした。

おこった おひさまは やっと のぼった おつきさまに

「おそいぞ!」 と どなった。

あんまり おこられて、 おつきさまは 「ごめんなさい」と いえなくなっちゃった。

「ふん!」 「あんなにおこらなくてもいいじゃないか ひどいよ」

「そうだ」 「そうだ」 ほしたちは さんせいした。

つぎのひ、おひさまが のぼっていったら、

「ふん!」おつきさまは しずんでいった。

「おひさまは いばりすぎだ!やっつけなくちゃ!これは せいぎの せんそうだ!」

ーせんそうが いいはずないのに

そんなの うそっぱちだ。

「おつきさまは なまいきだ。ぜったい やっつける!」

ーおひさまも せんそうする きだ。

「そうだ」

「そうだ」

くもたちが さんせいした。

おひさまは、 あつーい ひの いきを はいた。「はぁーーーー」

どうじに おつきさまは、つめたーい いきを はいた。「はぁーーーー」

おひさまの あつーい いきで、 おつきさまも ほしたちも みんなもえてしまった。

おつきさまの つめたーい いきで、 おひさまも くもたちも みんな こおって こなみじん になってしまった。

なんにも なくなった まっくらな そらの したで、

ちいさな どうぶつが ないていた。・・・

校長先生のお話は以下のように続きました。

『動物の世界の話かなどこかの国の話かなって思いますけれど、私たちの周りにも、きっとこんなことがあるのかなって思います。戦争って嫌だなというだけではなくて、どうして戦争が起こってしまうのか、戦争にならないようにするには私たちの心がどうあるかということを考えてほしいと思います。

「キリストの平和」ということを年間聖句で掲げましたね。「平和を与える」と神さまが言ってくださっています。「わたしの平和」「キリストの平和」って一体どんなことだろう?私たちの中にこの絵本のような憎しみの心があったら本当のキリストの平和が生まれるのだろうか、ということ考えて夏休みを過ごしてほしいなと思います。

1学期、皆さんの周りにはどのような平和が生まれたのか、どのような歩みをしたのか・・・特に6年生、沖縄に行ってどのような事を感じてきたのか、どうぞ夏休みには振り返ってください。

2学期には新しい一歩が踏み出せるように準備をしてほしいなと思います。

この1学期、一人ひとりが一生懸命に学んだ姿、先生方がしっかりと支えてくれていたと思います。先生たちにも神さまにも、そしておうちの方々にも今ある私たちをありがとうと感謝して1学期を終了したいと思います。』

最後に共に祈り礼拝が終わりました。

終業式では子どもたちの大きな楽しみである生活賞が発表され、グレーニアホール・校内に拍手が響きました。どの子どもも読み上げられる自分の生活賞の内容に耳を傾け、嬉しそうに賞状を受け取っていました。よかったですね。

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長かった1学期の期間。

子どもたちは様々な経験をしながら、それぞれが豊かに成長することができました。

本人の努力は勿論ですが、いつもご家庭の祈りに支えられた1学期でした。コロナ禍にあって様々な事柄についてご協力くださったことに感謝します。本当にありがとうございました。また、いつも神さまのまもりの中で歩んでくることができたことにも感謝します。

これから夏休みに入りますが、休みの期間中それぞれのご家庭の安全と豊かな家族の時がありますようにと祈ります。