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れんらく帳

2021年12月 9日

2年ぶりの修学旅行(3日目 その2)

観音崎公園を後にし、最後の見学地『横須賀港』へと向かいました。

昼食後にヨコスカ平和船団の方々と合流し、お会いすることができました。

自己紹介の中でそれぞれが若い時から海にゆかりのある人生を送っていらしていることや横須賀地域で生活を営んでいらしていることが分かり、また横須賀港への熱い思いが伝わってきました。

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さっそく始まったお話は・・・

・戦後、日本では戦争がない時代が続いてきたが、実は世界中でいろいろな戦争や紛争が起きてきたこと

・日本の横須賀港や佐世保港を母港とする米海軍艦船が数多く存在し、それぞれ米国にとっての前進配備の役割を担ってきたこと

・朝鮮戦争、ベトナム戦争、アフガン戦争、イラク戦争等に米海軍横須賀基地からこれらの艦船が参加したということ

・横須賀を母港としている原子力空母ロナルド・レーガンは80機の戦闘機を搭載しているということ

・イラク戦争に参加した空母キティ―ホーク(横須賀港が母港)は他の4隻の空母の作戦を指揮し10000回以上の空爆を行ったということ

・横須賀が母港のイージス艦は11隻あるということ

・イージス艦の事故が続いているということ

・もし、原子力空母が事故を起こしたら神奈川・東京・千葉のほとんどの地域が放射能被害に遭うおそれがあること

・自衛隊が導入した護衛艦は改修することで実質的に空母になり、日本が堅持してきた専守防衛から外れる性能を有する艦船となる恐れがあること

・・・といった内容で、難しいことも含まれていました。

6年生は提示されるパネルに目を凝らしながら一生懸命に耳を傾けていました。初めて目にしたり聞いたりすることも多くあったかもしれません。

しかし、自分たちが生活している同じ神奈川県内に存在することとしてより身近に感じ、真剣に受けとめていた様子でした。

お話の後に、YOKOSUKA軍港めぐりに参加しました。

船に乗り解説を聞きながら港の中を巡る短い海の旅。子どもたちは次から次へと姿を現し眼前に迫ってくる巨大なアメリカ・自衛隊・海上保安庁の艦船たちに圧倒されていました。

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船内放送で船員が届けてくれる解説。

『(ミサイル撃墜性能の高いイージス艦が何隻も存在しているので)皆さん、ご覧ください。ここ横須賀港が世界一安全な場所です』

『(米軍港に集まった艦船群の方向を指し)あれが4000億円の風景です』

・・・耳に残りました。

三日にわたって平和の旅に参加し、学んできた6年生の心には何が残ったでしょうか・・・

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こうして数々の平和の学びを終え、全員元気に家族の元へ帰ってくることができました。ご家族や後輩たち、先生方の祈りに支えられてきたことを心から感謝します。また道中、より良い旅となるよう工夫・尽力してくださったスタッフの皆さんにお礼を申し上げます。

この修学旅行で学んできたことは、3学期に6年生が発表することになっています。祈りつつその時を待ちます。