翌日に創立記念日をひかえた4月26日に創立記念礼拝をおこないました。

今年度は卒業生の岡田枝画子さんをお招きして創立当時の貴重なお話をうかがいました。

平和学園は今年で創立75周年を迎えますが、岡田さんも平和学園と同じ年にお生まれになったという自己紹介からお話は始まりました。

岡田さんは平和学園幼稚園そして小学校と通われたそうです。また、親子三代にわたり平和学園と関わりがあります。創立者である賀川豊彦先生や初代校長である村島帰之先生との思い出や学園生活で楽しかったことを話してくださいました。

村島先生の腕にぶら下がったこと、病床に付していた村島先生を訪ね（学園近くに住まわれていた）お話をしたり一緒に賛美歌を歌ったこと、礼拝や運動会など幼稚園や小学校から高校までいろいろな行事を一緒に行ったことなど、優しい語り口から当時の思い出が本当に楽しかったということが伝わってきました。

「わたしたちはお誕生日にプレゼントを贈ってもらったり、おいしいものをいただいたりすることができますけれど、平和学園へのお誕生日プレゼントってそういうわけにはいきませんよね。どんなプレゼントがあるでしょう。」

この問いかけに、岡田さんの話に耳を傾けていた子どもたちも教職員も考えさせられました。

「『戦争は絶対に嫌だ、平和な世の中にしていくんだ』という思いから平和学園は建てられました。『平和をつくり出す人、求める人、まわりの人にもそれが伝わる人になる。』と心に決める。それが平和学園へのお誕生日のプレゼントになるのではないかと思います。創立記念日とはそういう日だと思います。」

学園聖句「平和を実現する人々は幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる。（マタイ5章9節）」や、「賛歌。ダビデの詩。主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない。（詩編23編1節）」にふれつつ、おだやかにそして力強くお話をしてくださった岡田さん。

卒業生ならではのお話から、とても大切なことを心に刻ませていただき、共に祈ることができた創立記念礼拝でした。