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れんらく帳

2019年6月25日

親子陶芸教室

親子陶芸教室

6月21日に、幼稚園・保育園の年長組さんを対象に親子陶芸教室が行われました。講師は、平和学園小学校の選択造形の授業で陶芸を教えて下さっている西村百合先生です。西村先生は、鎌倉の陶芸家です。平和学園小学校では、56年生の図工が選択造形という形で行われています。選択造形は、陶芸、立体造形、木版画、日本画の4部門に分かれて、それぞれプロの専門家の先生から教わる授業です。子どもたちは、6年の1学期までに4つの部門を全て経験し、6年生の23学期で一つの部門を選択し、より深く学びます。本物学習の一つとして、平和学園小学校が取り入れてきた特色のある授業です。

21日は雨の中、たくさんの親子が陶芸教室に参加してくださいました。陶芸教室では、親子が向かい合って座り、子どもが親の顔を紙にかきます。その絵を板状の陶土に写しとり顔皿を作っていきます。お母さんやお父さんと向き合って、顔の絵をかく時の子どもたちの姿が、可愛いらしかったです。お母さんやお父さんの顔の特徴をよく観察して、目や鼻、口などの顔のパーツを一生懸命にかいていました。陶土に写しとって顔の輪郭を切りとっていく作業は、大人の仕事です。親子で協力しながら、土に触れあい、ひとつの作品に仕上げていきました。

この日は、有志の6年生もサポート役として大活躍しました。参加者の方々を受付から小学校まで案内したり、道具を準備して各テーブルに運んで配ったり、よく働いてくれました。6年生は、学校生活の中で1年生が入学したときから面倒をよくみています。ですから、この日も小さな子どもたちに声をかけ、お世話をよくしてくれました。

できあがった顔皿は、西村先生が焼いてくださいます。ずらりと並んだ、顔皿にはこの日の思い出がぎゅっと詰まっています。日常生活の中では、親子が見つめ合い語り合いながらひとつのものをつくっていく時間は、なかなかありません。親子が顔と顔を合わせて、笑顔がはじけ、あたたかいゆたかな時間が流れていました。