今週は高学年(4~6年生)対象で『心の授業』を実施しました。
合い言葉は『アンコン』。
子どもたちは耳慣れない言葉にキョトンとした表情を見せていましたが、授業が進んでいくにつれて『アンコン』の意味が徐々に飲み込めてきたようで、いろいろな意見交換ができるようになっていきました。
『アンコンシャス・バイアス』略して『アンコン』。
日本語にすると『無意識の思い込み』についてでした。その内容は・・・
【ステレオタイプ】
性別、学校、血液型、職業などによる思い込み
【集団同調性バイアス】
まわりと同じように行動してしまい、違う意見を飲み込みみんなに合わせてしまうこと
【正常性バイアス】
「私は大丈夫」「私は正しい」「私は悪くない」と自分に都合のよいように思いこむこと
【インポスター症候群】
「私にはどうせ無理」と、はじめから出来ないと思いこむこと
・・・などでした。(分類すると200種類以上あるそうです。)
講師としてお招きしたアンコンシャス・バイアス研究所の職員の方は分かりやすい例を挙げながら子どもたちへ穏やかに語りかけてくださいました。
子どもたちは、
「私たちの日常生活の中にある『無意識の思い込み』には実に様々なものがあるということ」
「『アンコン』が私たちの人間関係や生き方に大きく作用するおそれがあるということということ」
について、具体的なお話を通して『アンコン』実感を深めていったようでした。
そして、意識していなかった自分の中にある『アンコン』に気付いた人も多くいるようでした。
「アンコンは誰にでもあることです。」
「アンコンに『気付こう』とすることが大切です。」
と語られるのに呼応して真剣な眼差しでうなずいている人もいました。
学校生活のみならず、家庭の中、世代間、社会の中に存在するであろう『アンコン』。子どもたちだけでなく教職員も共に『自分の中にあるアンコン』を感じ取って見つけ、これから共により良く生きていくために活かしていきたいと強く感じた時間となりました。