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れんらく帳

2020年7月20日

いかにして使うべきなのか

今月も気づけば7月の半ば、後少しで夏休みです。

例年ではもうじき夏休みですが後もう少し頑張りが必要みたいです。

今回は6年生の学級だより『平和の灯(ともしび)』から抜粋させていただきます。

OA機器と生活

私事ですが、先月十数年使用していたテレビが使えなくなりました。時々液晶画面に細い線が入ることがあったりして故障する兆候がなかったわけではないのですが、まあ大丈夫かなと思って使っていました。地上デジタル放送に切り替わる時に購入したものなので、随分長い間お世話になったなと思います。

仕方がないので家電製品店へ行き新しい物を購入しました。自分で設置しセットアップしてみて愕然としました。外付けのハードディスクや機器とのマッチングもコード一本で勝手にしてくれるし、ネット回線を通じて映画やYouTubeなどいろいろな動画配信システムへボタン一つで切り替わります。知らなかったわけではないのですが、あまりにも便利になりすぎていて面白いと思う反面、逆に居心地の悪さを感じました。ひと通り内蔵されているものを確認してみました。情報と宣伝広告の洪水。よりどりみどり。あまりの情報量の多さと取り扱いの簡単さに背筋の寒い思いがしました。大概が一定期間の無料お試し期間を経ての課金システムでテレビを通じて販売促進サービスが生活にがっちりと食い込んでいるなと感じました。

おそらくこの十数年の間にバージョンアップされ続けてきたものをいっぺんに見せられたので驚きの感覚が強かったのだと思います。慣れてしまえば単なるツールの一つとして自分に必要なものを必要な時に選び、活用すればよいのだとも思います。

そう思う反面、これだけ簡単に様々なコンテンツを利用できる環境に慣れてしまうことに違和感というか怖さを感じてしまいました。それぞれのご家庭ではいかがでしょうか。

次から次へと飛び込んでくる情報の中には子どもたちが飛びつきそうなものが多く含まれていて、それらを確認してみるだけであっという間に大量の時間を消費します。

教室では必要に応じて授業等にタブレットを利用していますが、コロナ休校期間後子どもたちの機器を扱う知識や関心が強くなったように感じます。休み時間等で何かとタブレットに触れたがり、また興味のある動画やゲームの検索をしたがることが多くなってきました。それぞれのご家庭での習慣や当り前なことの基準の違いがそこに現れます。タブレットに集まる姿を見て、依存傾向にあるような印象を受けました。

ネット環境に慣れてしまいそれがないと不安なのか飢えているのか分からないことなのですが、もしかしたら家庭内で「ゆったり、じっくり家庭での子どもの時間を過ごす」ことがなかなか難しくなっているのでは...と思いました。

もちろん、これは杞憂であってパソコン、スマホ、タブレット、テレビ、ゲーム等の利用時間や内容について、それぞれのご家庭でルールを決めて生活されていると思います。

様々な便利な機器が開発され提供されるこの時代ですが、提供されて自分(達)がどのような影響を及ぼすかを想像して自分の目的に合った考えや活用技術を身につけていってほしいと願っています。そのためにも大人は子どものふれる様々な物事やネット環境、扱い方に心を配っていかないといけないと改めて思いました。

                                      

さて、今回の学級だよりは生活の一部になりつつある「物」についての様々な視点から考えさせられる内容でした。

今一度ご家庭内できちんと話をする必要があるのではないかなと感じました。