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れんらく帳

2019年9月27日

平和をともにが終わって

平和をともに

 平和学園小学校では、毎年9月に「平和をともに」という学校行事を行っています。これは、学園聖句「平和をつくり出す人たちは幸いである。」がベースになっている行事です。平和を守ることの大切さを考え、平和の尊さを心に刻みます。今年は、920日(金)21日(土)の二日間にわたって賀川村島記念講堂で行われました。

 一日目は、日目は、茅ケ崎市文化生涯学習部男女共同参画課の城田明香氏を講師としてお招きして、茅ケ崎市の平和への取り組みについてお話を伺いました。広島の原爆で被爆した少女貞子の折り鶴の話を聞かせていただき、その折り鶴を通して現在、茅ケ崎市が取り組んでいる平和活動について教えていただきました。原爆を過去の悲劇として終わらせないためには、現在の私たちが未来に向けて平和の発信をしていくことが大切であることが、そのメッセージから伝わってきました。1日目は、講師の先生のお話の後に1年生から4年生までの発表があります。各クラスで平和について話し合い、自分たちの平和への思いを手紙や歌や映画などの形で伝えます。平和についてクラスで学びを深め、それを平和のメッセージとして発表します。どのような形で発表するかということも、クラスで真剣に考えます。

一人一人が平和の担い手として舞台に立ち、平和への思いを伝えました。

 二日目は、6年生からの沖縄平和メッセージがメインです。平和学園小学校の6年生は、毎年、修学旅行で沖縄に行き平和学習をしています。日本で唯一地上戦が行われた沖縄は、現在もアメリカ軍の基地問題を抱えています。戦争は、決して過去のことではなく、現在までつながっています。6年生は修学旅行に行く前に事前学習を重ね、今を生きる私たちの問題として沖縄を捉え、沖縄の地を訪れます。6年生11人が沖縄と向き合い、自分にとっての平和とは何かを考えました。最後は、6年生全員で日本国憲法の前文を暗唱しました。その力強い6年生の声から、平和を築き守っていくことの尊さが伝わってきました。平和のバトンは今年も6年生から5年生へと渡されました。

 この二日間の運営は、5年生に任されています。5年生は、プログラムの作成から司会進行まで、全て自分たちで役割分担しました。二日目の礼拝のお話も5年生が担いました。5年生は、この二日間を支えてくれた縁の下の力持ちです。

 「平和をともに」は、平和学園小学校で大切に守られてきた伝統行事です。この二日間に至るまでの過程において、子どもたちの心が耕されます。そして、「平和がともに」が終わった後も子どもたちは、平和の光を求めて平和の歩みを続けていきます。