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れんらくノート

2026年6月 4日

年中組ものがたり④

511日(月)

この日は内科検診や感謝の日のプレゼント配りがあり、サークルの時間も慌ただしく過ぎていきました。

そんな中でも、翌日に予定しているお兄さんのお姉さんの学校への冒険のことは子どもたちに伝えることができました。

すると、

「あ、望遠鏡がなくなっちゃった。」

という声が。

「また作ればいいよ!」

「今度は黄色のセロファンがいいな。」

と、早くも次の冒険へ向けた話が始まります。

「じゃあ、ない人は明日急いで作ろうね!」

そう話して、この日は終わりました。

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512日(火)

この日は礼拝後すぐに冒険へ出発する予定だったため、朝登園してきた子どもたちに「望遠鏡(双眼鏡)作りたかったら作ってね。」と声を掛け、材料を用意しました。

今回はトイレットペーパーの芯だけでなく、長い芯を使ったり、セロハンテープの芯を付けたりと、それぞれが工夫しながら望遠鏡を作っていました。中には箱とトイレットペーパーの芯を使ってカメラを作り、首から下げている子もいました。

礼拝が終わり、みんなで出発しようとした時のことです。

「おれは行かない。」

Aくんがそう言いました。

「え?何で?この前Aくんが恐竜の大きな足跡を見つけてくれたでしょ?恐竜いるかもしれないじゃん。」

そう声を掛けると、

「だってつまんないもん。」

とつぶやきます。

最終的に、「Bくんと泥団子を作りたい。」という思いを聞き、今回はAくん以外の15名で冒険へ出発することになりました。

「じゃあ、出発しようか!」

今回も円陣からスタートです。

「冒険に行くぞ、えいえいおー!」

Cちゃんの掛け声とともに出発しました。

4号館へ向かう途中では、小学生が作ったイースターの作品を見つけ、

「恐竜の卵だ!」

と大興奮。

しばらく観察した後、空中歩廊へ向かおうとすると、

「ねー、恐竜のご飯置いていかなくていいの?」

Dくん。

前回置いていった場所をしっかり覚えていました。

みんなに聞いてみると、

「置いていこう!」

という声が上がり、DちゃんやEちゃんが作ってきた骨付き肉やチーズ、焼いたちょうちょなどを置いていくことにしました。

空中歩廊では、子どもたちの想像が止まりません。

非常口の矢印は恐竜のいる方向を指しているのではないか。

壁紙の破れは恐竜が破ったのではないか。

非常用救助袋の入った赤い箱の中に恐竜がいるのではないか。

天井の破れは恐竜が爪で引っかいた跡ではないか。

望遠鏡をのぞきながら、

「今、ティラノサウルスがいたよ!」

という声も聞こえてきました。

中高のグラウンドでは体育の授業中でした。大きいお兄さんお姉さんの姿を横目に見ながら、みんなで木が生い茂る場所を目指しました。

到着すると、早速発見が始まります。

「恐竜の骨があった!」

「これは恐竜のうんちだ!」

長い枝を見つけた子は、

「これは恐竜の足だ!」

「こっちは手だよ。」

と大喜び。

緑の木の実を集めながら、

「恐竜の卵だよ。緑の恐竜が生まれるかもしれない。」

「白い実からは白い恐竜が生まれるかもね。」

と想像を膨らませる姿も見られました。

ちり取りの下からたくさんのダンゴムシが出てくると、今度はダンゴムシに夢中です。

「さあ、そろそろ帰ろうか。」

そう声を掛けても、なかなか帰ろうとしません。

「ねー、これは恐竜のベッドの綿かもよ。」

「これは恐竜のまくらかも。」

落ちている物を見つけては、次々に恐竜と結び付けていきます。

やっと歩き出したと思ったら、

「恐竜のご飯があった。」

と赤い実を見せてくれる子もいました。

カメの池まで戻ってくると、CちゃんとEちゃんが建物の柱の近くで何かをしています。

覗いてみると、

「恐竜のご飯、ここにも置いていく。」

とのこと。

ちょっと前にG先生に先回りしてもらい、4号館に置いていった恐竜のご飯を取りに行っていただいていました。(またここに戻ってもらうのは申し訳ないなぁ。どうしようか。)と思い、カメの池で出会った未就園児クラスのH先生にこっそり「後でこのご飯を回収していただけますか?」とお願いしました。そしてやっと全員で帰路に就くことができました。

恐竜に会いたい気持ちが伝わってきます。

そして4号館まで戻ってきた時でした。

先ほど恐竜のご飯を置いていった場所に来ると、

「恐竜のご飯がない!」

Fちゃんが目を丸くしました。

みんなも集まってきて、

「ここに置いたのになくなってる。」

「恐竜が食べたのかな。」

と大興奮。

そこからあと少しで幼稚園という場所では、天井から何かがぶら下がっているのを見つけました。

「これなんだろう?」

すると、

「恐竜のしっぽだよ!」

という声。

みんなも、

「そっかー!」

と納得していました。

今回も楽しい冒険になりました。

帰ってきてから、Aくんに写真を見せながら冒険の様子を伝えました。

「恐竜の足とか手もあったんだよ。」

と言うと、

「え?」

と驚いた様子。

ところが写真を見ると、

「なんだ、木の枝じゃん。」

と一言。

「えー、先生たちは恐竜の骨だと思ってるんだけどね。」

と話しました。

その日の夕方、預かり保育の時間に遊んでいる時、Aくんがふと、

「冒険楽しかった?」

と聞いてきました。

「楽しかったんだけど、一つだけ残念だったんだよね。それはAくんが一緒に行けなかったこと。」

そう伝えると、

「だって本当の恐竜だったらいいけど、うそだから。バスとか乗って行きたい。」

と話してくれました。

「そっかぁ、バスに乗って冒険に行くのもいいよね。いつか行けるといいな。」

と話しました。

*たくさんの子どもたちが、登場してきているため、その都度のエピソードの中で子どもたちの名前にABCを置いています。