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根っこの成長

2024年3月 6日

『ことば』

子どもたちの日々の生活の中で聞こえてくるたくさんの『ことば』。「おはよう」「さよなら、またね」「ありがとう」「ごめんね」・・・これは子どもたちの誰もが伝える『ことば』です。みんなで一緒に「おはよう」ではなく出会ったその時に「おはよう」。(今日の一日よろしくね。という心のこもったことば)一日の終わりは「さようなら、またね」(今日の一日ありがとうと感謝のことば)そして、子ども社会の中では、気持ちのやり取りで「ありがとう」「ごめんなさい」の言葉の意味を学んでいきます。こどもたちってすごい・・・。

でも時にはその素敵な言葉さえ言えないこともあります。

遊んでいたのに知らない間に友だちを傷つけて。それがおもわぬ傷(心、身体)になってしまった時。このような時、大人は傷ついた子どもを最優先して「ごめんね」を強要してしまいがちになってしまいます。

痛みを伝えるのはとても大切ですが、そこにどんな理由があったのか、両者の話を聞いていくとお互いに振り返り、素直に「ごめんね」が言えるのです。それは、ひとりを「認める」という行為が子どもたちの心を素直にさせていくのではないでしょうか。

私たち大人も一方的に言われることで「何も言えなくなる」状況をつくり、本当のことがわからないまま関係性が崩れていく経験をしたことはありませんか?

子どもの時だからこそ人間関係をうまく築いていって欲しい、そのために私たち大人の

役割はいったい何でしょうか。きっと私たち大人から素直な気持ちを見せていくことなのではないかと思いますがいかがですか?

「おはよう」「さようなら」「ありがとう」「ごめんなさい」この素敵な『ことば』をいつでも言えるといいですね。(素敵な『ことば』はこれだけではありませんが)

 幼稚園の子どもたちの前に立つ私たち教師は、互いに厳しくもあり優しくもある。子どもたちに見せたい姿はお互いを思いやること、助け合って生きていること。平和につながる道を過ごしていきましょう