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平和学園からのお知らせ

2015年4月 1日

アレセイアの輝き 134号

『神さまの愛におしだされて』            平和学園小学校教諭 臼屋 幸    

「愛する者たち、神がこのように愛されたのですから、わたしたちも互いに愛し合うべきです。」

(ヨハネの手紙一 4章11節)

 

 『モチモチの木』というお話を3年生と一緒に読みました。『モチモチの木』は、豆太という5歳の男の子のお話です。おくびょうで、夜中に一人でトイレにも行けない男の子です。大好きなじさまと2人で暮らしています。ある日、その大好きなじさまがお腹が痛くなって苦しんでいました。じさまが死んでしまうのではないかと思った豆太は、大急ぎでお医者さんを呼びに行きます。雪のふる夜中にたった一人で長い長い道をはだしで走っていくのです。おくびょうな豆太が大好きなじさまを助けるためにひたすらに。このお話を読むと、いつも大切なものを考えさせられます。

 この聖書の箇所を少し前から読むと、「愛するものたち、互いに愛し合いましょう。」とあります。愛は神さまから生まれ、わたしたちは神さまによって創られ、愛された大切な存在だからです。3年生がページェントで伝えたように、神さまは、ご自分の子どもであるイエスさまをこの世界に生まれさせてくださいました。そして、イエスさまはわたしたち人間を「赦してください」と十字架にかかってくださったのです。そこに神さまの大きな愛があるのです。大切なひとりごであるイエスさまが十字架にかかることを知りながら、この世界に送ってくださったのです。今年のイースターは四月です。

 それまでの時は受難節、つまり、イエスさまが十字架にかかるまでに苦しまれた時です。十字架にかかることが分かっていたイエスさまは、そのことを弟子たちに話したり、どうか十字架に架からないですみますようにと一生懸命にお祈りしたりしました。それでも、「神さまの御心のままに」とイエスさまは受けいれたのです。そして、その後、裏切られ、十字架に架かられました。イエスさまは苦しいことにも、たくさんの人のためにと立ち向かったのです。

 『モチモチの木』の豆太の勇気は、そんなたくさんの人を救うという大きなことではありませんでした。けれど、じさまという大切な人への思いや優しさが豆太の背中をおして、勇気が出たのです。「誰かのために」という思いや、「大切にする」というやさしさが、人を強くさせるのだと思います。わたしたちはイエスさまという大切な人をこの世界に与えられて、神さまに大切にされていることを知りました。その神さまの愛を知って、家族のために、友だちのために、大切な人のために勇気を出すことができるのです。神さまの大きな愛におしだされて、お互いに大切にしあうことのできる人でありたいと思います。

 

平和学園幼稚園  「ありがとう年長組さん」

 先日9日、もうすぐ卒園する年長組のお別れ会がありました。数週間前に一緒に遊んでくれた年長組に歌とプレゼントを作ってあげようと話し合った年中組。「一緒にいてくれてありがとう、小学校へ行っても元気でね、また遊ぼうね」とエールを送り「卒園式の前の日にあけて下さい」と言ってプレゼントの箱を渡しました。卒園式前日、年長組の子どもたちがみんなそろって年中組クラスにやってきました。「コサージュを作ってくれてありがとう」「すごくうれしかったよ」等とお礼を伝えにきてくれました。一緒に過ごした時間は子どもたちの素敵な思い出になることでしょう!

 

平和学園小学校  「3月12日朝の礼拝」

 今日の礼拝は大澤牧師先生のお話でした。生徒・児童としては「学校」を卒業することはある。これからも進学した中学校や高校でもあるだろう。しかし、「弟子」というものには卒業はない。小学生のみんなは平和学園でイエス様に出会った。聖書の言葉を知った。私たちはイエス様の弟子である。弟子には卒業はないわけだから、これからも、小学校を卒業してもイエス様の弟子としてイエス様とともに歩んでほしい。大澤先生の6年生に送る最後のメッセージでした。今日も聖書の御言葉の種がしっかりと6年生の心に蒔かれました

 

アレセイア湘南中学校  「 踊 」

 3月18日、スティールパンの演奏会が行われました。観客として小学生も加わり、大変楽しい会となりました。

 1年間、なかなか音取りが進まなかったり、クラスが一つにまとまらなかったり、いろいろな苦労もありました。

本番では、実行委員の演出により、2年生の澄んだ音、3年生のリズムにあふれ迫力いっぱいの音が講堂中に響きました。

『兄弟たち、喜びなさい。完全な者になりなさい。励まし合いなさい。思いを一つにしなさい。平和を保ちなさい。』

総合学習の内容変更のため、このような大がかりな演奏会は今年で最後です。

 

アレセイア湘南高等学校  「卒業礼拝・卒業式」

 卒業礼拝が、2月26日に、そして卒業式が3月2日に行われました。

 卒業礼拝では、日本基督教団茅ヶ崎恵泉教会の柏明史先生から『たて軸のある人生』という標題でお話をしていただきました。讃美歌は520番「真実に清く生きたい」、聖書の箇所はコリントの信徒への手紙1 15章58節(「そうだとすると、キリストを信じて眠りについた人も…」)でした。参加者一同、心をこめて神さまを仰ぎ、讃美と感謝をささげることができました。

 卒業式は、前日の雨も上がり、晴天にめぐまれたやわらかな日差しのなかで、無事に執り行われました。アレセイア湘南高等学校の新しい時代を切り開いた卒業生たち。神さまからの光が、その進むべき道をあたたかく照らし、恵みと祝福に満ちたものとなりますよう、心からお祈りしています。

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