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学園概要

学園長挨拶

学園長写真

教育の目的とは、一人ひとりの人間を立派に自立(律)させることです。私は、学校とは一人ひとりの子どもが、将来に向かってたくましく自立(律)をしていくための学力を、豊かに育んでいく機関のひとつであると考えています。

私は、自分が考えている学力観を、氷山を例えにしてよく話します。氷山は、海面上に出ている部分と、海面下に隠れている部分から構成されています。氷山の一つひとつは、周囲の環境条件の影響を受けて、様々な形や大きさに作られていきます。
子ども達一人ひとりに育てる学力も似たようなものです。できたかできないかが判断しやすい「見える学力」と評価がなかなかしにくい「見えにくい学力」、そして、周囲との関係をコミュニケートする「支えの学力」から成り立っています。

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一般的に、見える学力は偏差値で測定可能な学力ですが、他の学力は偏差値ではなかなか測定できません。しかし、豊かでたくましく自立(律)した人生を送るには、必要不可欠な学力です。私は、この三種類の学力が調和よく育まれていくことが大切だと考えています。そしてこれらの学力は、程度の差はあっても幼稚園の時代から高校に至るまで、学齢に応じて習得させていかねばならぬものです。

本学園では、幼稚園では自立(律)していく保育を、小学校では自立(律)していく教育を行い、中学校・高等学校へと引き継がれていきます。アレセイア湘南中学高等学校発足に当たって、当時の学園長伊藤虎丸は、『真理はあなた方を自由にする』(ヨハネによる福音書8章32節)に則り、「神のほか何ものをも恐れることのない自由な人間」を育て、その後の「喜びある人生」を約束するという教育方針を掲げました。そして、自由な人間になるには、「知性」「品位」「個性」の三要素が不可欠であると力説しました。

知性とは、「受験勉強で強要される知識の詰め込みでは養うことのできないところの豊富な知識を、正しい価値観を持って自由に駆使する判断能力」、品性は、「活発な知性の働きが、利己的な目的の為ではなく、人類共通の財産を創り出すために働くようにするために必要な人間の素質」と定義しました。この知性と品性は、未来の学力であり、氷山の三つの学力から生まれ出てくるものです。そして個性とは、「巨大な社会集団の中にありながら、なおかつ正確に認識できる自分独自の存在価値である」と言い切りました。

氷山は、同じ物が二つとありません。全ての氷山は、異なる個性を持っています。私たち人間も同様です。学園に通う一人ひとりの子ども達には、調和ある氷山の学力を育むとともに、自分にしかない突出した学力をそなえた個性を大切に醸成し、未来に向かってたくましく自立(律)した人間をめざしつつ喜びある人生を送ってもらいたいと願っています。

学園長 所澤保孝

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