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平和学園からのお知らせ

2014年11月28日

アレセイアの輝き 131号

『収穫を感謝して』  宗教主任 横山厚志  
「喜んで与える人を神は愛してくださるからです。」(Ⅱコリント9:7)

 

 11月の前半に収穫感謝礼拝を守ることができました。教会のカレンダーでは、収穫感謝日がカレンダーの最後となり、クリスマスを待つ待降節からカレンダーが新しく始まることになります。私たちの日常生活の中で、収穫を感謝することは難しくなっていると思います。種を蒔き、草をとり、栄養を与え、実りを収穫することはほとんどないと考えるからです。その中で収穫を感謝することはどのようなことなのか、考えながら収穫感謝の礼拝を守りました。

 収穫感謝礼拝は、アメリカから始まったと言われています。今から約400年前にイギリスからアメリカ大陸に渡った清教徒がいました。アメリカ大陸に上陸した人々を待っていたのは過酷な自然でした。最初の年にはほとんど収穫することはできず、飢えと寒さの中で苦しみました。ある者は飢えで、ある者は病気で、多くの人々がなくなりました。大きな被害を受けて、アメリカ大陸での生活が始まりました。翌年、先住民からその土地にあう種と栽培方法を教えてもらい、豊かな収穫を得ることができました。彼らは先住民と共に収穫の感謝を祝いました。これが収穫感謝礼拝の始まりと言われています。

 

 平和学園では昨年までは幼稚園、中学高等学校が社会福祉法人白十字会林間学校に野菜や果物を届けていました。今年からは小学校も加わるようになりました。白十字会林間学校と平和学園は、戦前は同一法人で歴史を共有していました。私たちはそのことを忘れずに、共に神に感謝して歩んでいきたいと考えます。

 中学高等学校では、11月7日(金)午後4時過ぎに、林間学校に野菜と果物を届け、共に礼拝を守ることができました。

 幼稚園では、11月11日(火)収穫感謝礼拝の後に、年中組の子供たちが果物を林間学校に届けました。幼稚園では裏面の幼稚園の欄にも書かれてありますが、夏にプールを貸していただいたお礼に野菜を届けます。

 小学校は、11月14日(金)午後3時40分頃に奉仕委員の生徒と共に野菜や果物を林間学校に届けました。

このように今年度、平和学園は幼稚園、小学校、中学高等学校と一緒に白十字会林間学校に野菜などを届けることができました。歴史を共有していることの感謝を、このような形で実現することができたことは素晴らしいことです。

 

そして忘れてならないことは、このような申し出に快く受け止めてくれた白十字会林間学校に深く感謝するのです。私たちの願いを、すぐに受け止めていただきました。本当に感謝です。
 

 

平和学園幼稚園
「収穫感謝礼拝」

 平和学園幼稚園の収穫感謝祭は4日間わたって行われます。子どもたちが家から持ってきた野菜と果物をホールに飾り、みんなで感謝する礼拝の時を持ちました。年中組では、毎年夏にプールをお借りしている白十字会林間学校にその果物をプレゼントしに行きました。子どもたちの小さな手で、贈り物として届ける果物を落とさないようにと大切に持っていくと、白十字会林間学校の職員方が笑顔で出迎えてくださいました。「プールをかしてくれて、ありがとう。またかしてください。」「どういたしまして。またたくさんつかってくださいね。」この感謝祭週間では、食べるものが与えられている感謝とともに、いつもお世話になっている人たちを覚えてありがとうの気持ちを伝えるときとなりました。

 


平和学園小学校
「100倍の実」

 特別礼拝のお話は茅ヶ崎平和教会牧師の大澤先生による『種を蒔く人』のたとえ話からのメッセージ『100倍の実』でした。道ばたに落ちた種は鳥に食べられ、石地に落ちた種は芽が出ても水気がなくて枯れ、いばらの中に落ちた種は芽が出てもいばらが押しかぶさって上に伸びられない。良い土地に落ちた種は芽も根もしっかり伸び、豊かに成長し100倍の実を結ぶ。大澤先生が教会の庭で育てていた稲穂を見せてくれました。一本に100粒ほどのお米がついています。農家の方が作ると200粒ぐらいになるそうです。そして稲は分蘖(ぶんげつ)し、最終的に7つぐらい穂ができます。1つぶのお米から700つぶ以上のお米ができる。つまり700倍の実を結ぶことになります。 一人ひとりは「種を蒔く人」です。また神様から見たら、一人ひとりは神様から「蒔かれた種」です。一粒の種には無限の可能性があり、これから何百倍もの実を結ぶことができます。私たちには可能性が豊かにあることを示してくださるメッセージでした。

 

 

アレセイア湘南中学校
「クリスマスツリー点灯式」

 14日の夕刻には、ロビニアホールにて、「クリスマスツリー点灯式」が行われました。生徒たちはいそいそと集まり、幼稚園、小学校からもたくさんご出席いただきました。礼拝出席者のあたたかな表情が印象的でした。高校生による聖書朗読を聞き、賛美歌を歌い、横山先生からクリスマスのお話を聞きました。共に心を合わせて、神さまを賛美できるのは、しあわせなことです。ツリーに灯が点り、ハンドベル部による『ファンファーレ』が鳴り響いたとき、もうすぐクリスマスがやってくるのだという喜びがあふれました。心静かに、主イエスキリストがお生まれになったクリスマスを待ち望みたいものです。。

 

 

アレセイア湘南高等学校
「収穫感謝礼拝」

 2014年11月7日(金)、毎日の食事の感謝と、それらを用意してくださる働き人への感謝、日々生かされている事への感謝、これらの思いを込めて、今年も中学高校合同で、収穫感謝礼拝を行いました。一週間前から、全校の生徒および教職員が、野菜や果物などを持ち寄った結果、今年は、柿やみかんやリンゴなどの果物はもちろん、ジャガイモ、サツマイモ、ニンジンなどの野菜も、講堂の講壇いっぱいに集まりました。放課後、宗教委員とドルカス部員を中心とした有志たちで、集まった野菜や果物を、白十字林間学校に届け、林間学校の皆さんと心を一つにして、感謝の礼拝を捧げました。

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