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平和学園からのお知らせ

2014年1月22日

アレセイアの輝き 第126号

『ヨセフ物語から学ぶこと』  平和学園宗教主任 横山厚志

 

「あなたがたはわたしに悪をたくらみましたが、神はそれを善に変え、多くの民の命を救うために、今日のようにしてくださったのです。」(創世記50章20節)

 

 創世記の最後、ヨセフ物語が書かれてあります。ヨセフは12人兄弟でした。お父さんはヤコブで後にイスラエルと名前が変わり、ヤコブの12人の子供たちがイスラエル12部族になっていきます。このヨセフ物語から学んでみたいと思います。

 父ヤコブはこのヨセフだけを特別に愛していました。ヨセフだけに特別の裾の長い晴れ着を作り、とにかくヨセフだけを可愛がりました。ヤコブの愛が12人の子供たち全員に注いでいれば問題はなかったのですが、ヨセフだけでした。創世記を読んでいると、父ヤコブとヨセフも、他の兄弟たちがどのように思っているか、感じているかを考えている様子はありません。実は、父ヤコブのヨセフに対する寵愛を他の兄弟たちはねたんでいました。それだけではなく、憎しみ穏やかに話すことはできない程になっていました。

 やがて、その兄弟たちの思いが悲しい事件へとなっていきます。ある日、ヨセフは兄弟たちのところに行くことになります。父ヤコブはいません。兄弟達は父がいないこと知り、何とヨセフを殺そうかと相談を始めています。殺されることはありませんでしたが、ヨセフは裸にされ、大きな穴に落とされ、やがて奴隷としてエジプトに売られました。

 エジプトに奴隷として行ったヨセフ、いろいろな困難が待っていました。そこ頃、エジプト王が2つの夢を見ました。当時は夢を通して神は大切なことを示されるという考えがありました。王の見た2つの夢を誰にも解くことができなかったのですが、実はヨセフには不思議な力があって、夢を解く力が与えられていました。ヨセフはこの時、牢の中にいました。ヨセフが王の見た夢を解くことになりました。それはエジプトで7年間の大豊作が続き、その後7年間大飢饉が起るというものでした。それでヨセフはエジプト王から大きな権力を与えられて、この危機に備えることになります。実際、大豊作の後に、大飢饉が起りました。ヨセフの政策によって食料を蓄えたエジプトは危機を乗り越えることができました。飢饉は世界中に広がり、ヨセフの兄弟たちも、エジプトに行き食料を得て、命をつなぐことができました。

エジプトでヨセフと兄弟たちの感動的な再会があります。そこでヨセフは先の言葉を語ります。自分がエジプトに来たのは、神の導きだと。多くの人々を救うために、神がなされたのだと言います。実際にそのようになりました。

 人生には様々な苦しいこと悲しいことが起ってきます。そのことを通して、神は何か大切なことを私達に教えようとしていることをヨセフ物語から学んでいきたいと思います。苦しみには神からの大切なメッセージが隠されているのです。

 

 

平和学園学園幼稚園 「本当のクリスマスに出会った年少組」

 

 多くの子どもたちが初めて本当のクリスマスに出会った年少組。毎日灯すろうそくやイエス様のお話、献金のことなど小さな心を一所懸命に動かしました。

 ある日小学校の1・2年生が来てくれました。3年生がページェントの練習の合間をぬって作ってくれたオーナメントを届けてくれたのです。一足早いサンタクロースに年少さんは大喜び。だいじそうにカバンにしまって持ち帰りました。

 その後お礼にと、大切に育てている塩麹でさつまいもごはんを作って、カードと共にプレゼントしました。

 家族・友だち・周りの人・遠くの友だちのことをたくさんたくさん考えたクリスマスでした。

 

 

平和学園小学校 「体育委員会主催 サッカー大会」

 

『休み時間や体育の授業以外でも、みんなで元気に体を動かしたい!』体育委員のメンバーが、楽しい企画をたてました。1年生から6年生まで、希望する子は誰でも参加できる 「サッカー大会」です。 今朝、礼拝後に、大会についての紹介が委員の子ども達からありました。参加希望の子どもは申込用紙に書き込み、手作り専用BOXに投函します。用紙には、サッカーレベルを書く欄も設けられ、レベルをもとに、力が偏らないように、縦割りチームを編成するとのこと。これらの作業はすべて、委員の子ども達の手で行われます。申込書も体育委員の5年生女子がPCと格闘しながら作成しました。総合の授業で学習したことを生かし、ワードにイラストを貼りつけました。ルビのふり方は、この作業中、新たに習得しました。準備の中にも、多くの学習が含まれています。

 

 

アレセイア湘南中学校 「信仰をうけつぎ」

 

 先日の中学礼拝で、大切なものや事柄をつなぐことの大切さについて話しがありました。1月2・3日の大学箱根駅伝競走を観戦し、1本の「襷」をとおして「つなぐ」ことの大切さをあらためて考える機会となりました。

アレセイアには、先生から生徒へ伝えられる知識、たくさんの学校行事やそれぞれの部活動で先輩から後輩へ伝えられる伝統など、大切にしてきたものが沢山あります。

私たちは、以前、校歌の代わりに歌っていた讃美歌394番にあるように、「信仰うけつぎ、今日も進み行こう」という歌詞に背中を押されながら、締めくくりの3学期をより充実させていきたいと思います。

 

 

アレセイア湘南高等学校 「高校3年生 明日の学びのために」

 

 1月9日(木)から17日(金)にわたって、高校3年生対象の「特別講座」が実施されました。これは今年度からの新しい試みで、自分の興味・関心に応じて、生徒が自分の意志で授業を選択するというものです。現代文、数学、物理、センター英語などの受験対策講座に加えて、フルート教室、マナー&クッキング、作法、ケーキ作りなどの趣味講座、さらにインスタントシニア、「運転免許」など社会体験型の講座も開講されました。

 掲示板を確認する習慣をつけたり、ゼミ形式の授業を受けたり、一足早く大学生、専門学校生の気分を味わいつつ、しっかりと学びのひと時を持つことができました。高校3年生は、これから本格的に大学一般受験が始まります。桜咲く春の訪れを待ち望みつつ、「求めなさい。そうすれば与えられる」というみ言葉を信じて、歩み続けたいものです。

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