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平和学園からのお知らせ

2013年7月30日

アレセイアの輝き 第122号

 

『隣人を愛すること』

平和学園宗教主任 横山厚志 

心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。また、隣人を自分のように愛しなさい。(ルカによる福音書10章27節)

 

ルカによる福音書10章25節~37節は、「善いサマリア人」のたとえの記事が書かれてあります。ある律法の専門家がイエスを試すために質問しながら、このたとえ話が導かれてきます。ここには旧約聖書の大切な律法の部分がまとめて書かれてあります。神を愛すること、隣人を自分のように愛することです。この律法の専門家が、イエスに、隣人を愛することでは、自分の隣人とは誰かと言う問いの中で、このたとえが出てきます。

 ある人がエルサレムからエリコに下って行く途中の出来事でした。追いはぎに襲われたのです。追いはぎに襲われたその人は、服をはぎ取られ、殴られ、半殺しにされました。そのまま道端に倒れ、捨て置かれたのです。倒れたままのこの人は何を考えていたのでしょうか。残してきた家族のこと、自分がこのような事態に陥ったことに対する後悔の念があったのでしょうか。とにかく突然の出来事でした。このまま地面に倒れながら、死を待つことになるのでしょうか。

 この道に3人の人が通ることになります。最後のサマリア人が、この倒れた人を助けることになります。その前に通った祭司やレビ人はただ通り過ぎて行ってしました。

質問した律法の専門家にイエスは、あなたも倒れた人を助けたサマリア人のように、行いなさいと語り、このたとえを終えるのです。イエスは、神の教えを知っているだけではなく、実際に実践することを、このたとえを通して、教えています。

 

 賀川豊彦を紹介する劇画「死線を越えて」の115ページ以下に、1923年(大正12年)9月1日に起った関東大震災のことが書かれてあります。今から90年前のことです。賀川豊彦がこの震災のことを知ったのは、翌2日のことでした。賀川豊彦はすぐに行動に移します。周りにいるメンバーに、救援活動の資金や物資を集めることを求め、本人はその日の午後に、山城丸に乗り、4日の朝に横浜に着き、歩いて東京へ向かいました。地震発生から4日目、各地ではまだ炎が上がっていました。東京の被災の現実を知り、被災者が最も必要としている物を確認し、再び神戸に戻り、本格的な救援活動を行うのでした。私達の、学校の創立者の1人である賀川豊彦と言う人は行動の人でした。その行動力は本当に素晴らしいものです。

 

 東日本大震災が起って2年4ケ月が過ぎようとしています。この夏休みの8月1日~3日に東北平和の旅が企画されています。小学生、中学生、高校生、保護者、教師、職員が被災地宮城県を訪問し、ボランティア活動を行ってきます。このことを通して今後の支援について考えるきっかけできればと願っています。私たちは被災地を忘れず、継続して支援を続けていきたいと思います。

 

 

平和学園学園幼稚園

 

「♪この指とまれ」

 

梅雨があけ、子どもたちの大好きな季節がやってきました。外で思いっ切り遊ぶ子どもたちはスコップを持って長い大きな川づくりをしています。水の流れに魅了され「お母さんがお迎えにきた時に川を渡れなくて困っちゃうから橋を作ろう。」の意見に橋づくりも始まりました。部屋の中では職人顔負けのピザ屋さんが大繁盛です。「いらっしゃいませ。何のピザがいいですか?」とお客さんにメニューを配ります。ひとりの思いがみんなの思いと、ひとりの活動がみんなの活動になる年中組です。

 

 

平和学園小学校

 

「幼稚園・小学校交流会(7月12日)」

 

1・2年生が年長さんを招待し、一緒にお弁当を食べました。場所は小学校のグレーニアホール。中心になって企画・運営にあたったのは2年生です。1年生も2年生のサポートをがんばりました。小学校では低学年ですが、年長さんの前に立つ1・2年生は立派なお兄さんお姉さんでした。準備も一生懸命、声かけも一生懸命、最後の片付けも一生懸命でした。 短い交流の時間でしたが、年長さんとの会話も弾み、楽しいひとときを持つことが出来ました。年長さん、ありがとうございました。これからも、幼稚園と日常の交流を深めていきたいと思います。

 

 

アレセイア湘南中学校

    

「ヨシュア記3章」

7月10日 中高生徒礼拝より

 

この箇所は私たちに「信仰によって歩む」

とは、どう言うことなのかを教えている箇所として有名です。私たちは普段、進むべきか・・留まるべきか・・戻るべきか・・そういう判断をどのようにして決めているでしょうか。「いつ事をなすか」という判断をする場合、私たちは総合的に考えて、「状況判断」によって決めていくと思います。私たちの日常生活においては、それも大切かと思います。しかしこの時ヨシュアはなぜ増水したヨルダン川を渡ったのでしょうか。ヨシュアには確固たる「神のことば」による確信があったようです。

 み言葉によって前進するということがいかに・・知恵に満ちているかと言う深い真理をこの箇所から私たちは知ることができます。

 

 

アレセイア湘南高等学校

 

「2学期に向けて」

 

 期末試験も無事終了し、早くも2学期の行事準備が始まっています。

 9月に高3が修養会から戻ったらすぐに平和祭がおこなわれます。現在は、各クラス、部活動で発表内容を考えたり、Tシャツのデザインを決めたりしています。また、前・中・後夜祭でも楽しい企画が進められているようです。幼稚園の参加もまた楽しみです。

 もう一つの大きな行事は、体育祭です。中学高校全体を3色に分けて、いろいろな種目で対抗戦を行います。現在は、色別に応援団長や応援団を決めたり、出場する種目を決めたりしています。

 すこしずつ骨格が見えてきた感じで、休み明けが楽しみです。

 

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