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平和学園からのお知らせ

2013年1月23日

アレセイアの輝き 第119号

 

『土の器』   平和学園幼稚園教諭 河窪悦子
 
「ところで、わたしたちは、このような宝を土の器に納めています。この並外れて偉大な力が神のものであって、わたしたちから出たものではないことが明らかになるために。」(コリントの信徒への手紙Ⅱ4章7節)
 
 ここに出てくる“土の器”とは、素焼きの器のことで、落とすと割れ、すぐに欠けてしまうもろいものです。弱く、賎しい人間の肉体の形容とされています。欠けの多い私たち人間ですが、神様からの御言葉という宝を内にいただいている光栄が記されています。
 
 また、テモテ信徒への手紙Ⅱ2章20~21節には「さて、大きな家には金や銀の器だけではなく木や土の器もあります。一方は貴いことに、他方は普通のことに用いられます。だから、今述べた諸悪から自分を清める人は貴いことに用いられる器になり、聖なるもの、主人に役立つもの、あらゆる善い業のために備えられたものとなるのです。」とあります。この2ヶ所の聖句を読んだ時、私は過日にあったことを思い出していました。
 
 昨年11月に、幼稚園では茅ヶ崎教会の桜井牧師による聖書勉強会を行いました。それはクリスマスを待つアドベントを子どもたちとすごす時、まず私達自身が御言葉に聞き、心備えする必要があったからです。この学びの中で最も私をとらえたのは、「貧しければ貧しい子どもほど分け合う」という言葉でした。マザーテレサの話によるとバングラデシュの
 
 子どもは、パンが1個あったら全く悩まずに3人いたら3等分して食べるそうです。どんなにおなかがすいていても、ためらわずに分け合う姿がそこにあると。発展途上国といわれる国に住む子どもたちのこの心の豊かさはどこから来るのでしょうか。
 
 また、難民キャンプの子どもたちにイエスさまが馬小屋でお生まれになったことを話すと、「イエスさまってぼくたちと同じだね」と言い、親近感を持つという話も伺いました。素直にイエス様に親近感を持ち、ためらわずに分け合えるこの子どもたちこそ、神様からの御言葉を実践し、増し加え、平和をつくり出す土の器としての姿を私たちに示してくれていると思わずにはいられません。
 
 
 
平和学園学園幼稚園 「冬休み明けの子どもたち」
 
 冬休みが終わり、幼稚園に戻ってきた年少組の子どもたちはカルタ・たこあげ・コマまわしなどお正月のあそびをしています。指先を使ってまわすコマは年少の子どもたちにとっては少し練習が必要です。「これなに?」「どうやるの?」と興味深々の様子。やってみせると「かしてかして!!」と言って一生懸命に練習を始めなかなか上手くまわせずに、何度も挑戦し、やっとまわせた時のきらきらとした笑顔。思わず私も「やったー!!」と嬉しくなりました。目標を達成した時の喜びを、子どもたちと共に共感できた一時でした。
 
 
 
平和学園小学校 「席書大会」
 
 3学期始業式の1月8日に行われる席書大会は平和学園において長年続いている行事です。1・2年生は硬筆、3年生以上は毛筆でのチャレンジとなります。各学年2学期から練習を重ね、大会の日を迎えました。みんな真剣そのもの、一生懸命がんばっていました。お手本をしっかりと見て、納得がいくまで、書きあげていました。見ていると、その子の性格もよく分かります。ためらわずに筆を入れる子もいれば、慎重に時間をかける子どもの姿もありました。
 
 全校児童の作品を1月25日(金)まで、グレーニアホールに展示しています。ぜひご覧ください。
 
 
 
アレセイア湘南中学校 「八重の桜」
 
 NHK大河ドラマ「八重の桜」が今年から始まりました。このドラマが今後どのように展開していくのか分かりませんが・・・この八重さんとやがて夫となる新島襄は日本のキリスト教教育やキリスト教会に大きな影響を与えていきます。その当時この二人の回りには、その後日本を大きく変えていく様な志を持った人々がたくさんいました。また新島襄はアメリカのアマースト大学で「少年よ大志をいだけ」の言葉で有名なクラーク博士から授業を受けたりもしました。
 
 八重さんと襄さんの生き方、足跡を知ることはキリスト教主義の学校で学ぶ今日の私たちにも繋がっています。
 
 新島襄さんの伝道活動が賀川豊彦先生にも受け継がれ、そして今日のアレセイア湘南中学・高校があるからだと思うからです。ちょっと 楽しみな大河ドラマになりそうですね!!
 
 
 
アレセイア湘南高等学校 「あなたの進む道は…」
 
 3学期は大きな行事がありません。高校3年生の中には、大学入学試験のために自宅で一生懸命勉強をしている生徒もいます。
 
 1年生、2年生も、楽しかった2学期と比べて、来年度にむけて『成績』についての話題がたくさん出てきます。
 
 みなさんは5年後、10年後に何をしているのでしょうか。そのために、どんなことを今年の目標にたてたのでしょうか。寒い冬には、暖かい部屋の中でじっくり本でも(もちろん聖書でも)読んでみるのもよいかもしれませんね。
 

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