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平和学園からのお知らせ

2012年2月 8日

アレセイアの輝き 第112号

『安息日に麦の穂を摘む』 アレセイア湘南中学校教諭 松島恵里

 

「安息日は、人のために定められた。人が安息日のためにあるのではない。」(マルコによる福音書2章27節

 

 キリスト教は、ユダヤ教から分離独立した宗教です。主イエス・キリストは、自分の父親は、神であるといいました。そして、主イエスは、ユダヤ教の父なる神は自分の父親であると言ったために、ユダヤ教の指導者たちから神を冒涜したと非難され、十字架にかけられました。


 ユダヤ教の指導者たちが重んじているものはモーセの十戒です。神がモーセを通して、人間に律法を与えました。それが、モーセの十戒です。モーセの十戒は知っていますか?「―してはならない」という10の戒めが記されています。皆さんは10の戒めのうち、いくつ守ることができますか。


 第1戒、他に神があってはならない
 第2戒、偶像崇拝するな
 第3戒、神の名をみだりに唱えるな
 第4戒、安息日を守れ
 第5戒、父母を敬え
 第6戒、殺すな
 第7戒、姦淫するな
 第8戒、盗むな
 第9戒、偽証するな
 第10戒、人のものを欲するな、です。


 ユダヤ教の指導者たちは、このモーセの十戒を守ることによって、人は救われると解きましたが、皆さんはどう思いますか?主イエスは、そうではない、と解きました。


 今日お読みしましたところをもう一度考えてみますと、第4戒である「安息日を守りなさい」という律法を主イエスが破ったとユダヤ教指導者たちから非難されていました。「安息日にしてはならないことをした」と言われました。主イエスと弟子たちは空腹だったため、安息日に麦の穂を摘んで食べていたからです。


 それに対し主イエスは、「安息日は人のために定められたのであって、人が安息日のためにあるのではない」と反論しました。


 つまり、主イエスが言いたかったことは、形式よりも心が大切であると言いたかったのです。律法にも形式と心があり、ただ形式的に守るのではなく、律法の心を重んじるべきであると、ユダヤ教指導者たちに教えました。律法の心とは、主イエスによりますと、最も重要な掟のことであり、それは、神と人を全力で完璧に愛しなさいということです。心を尽くして、精神を尽くして、力を尽くして、全力で、神と人を愛しなさいということです。神と人を全力で完璧に愛せる人は、主イエス以外にはいません。安息日に麦の穂を摘んで食べたとしても、それが罪なのではありません。神と人を全力で愛せないことこそが、律法違反であり、罪であると主イエスは、言っているのです。そして、その罪のない人は、一人もいません。人間である以上は誰もが神と人を全力で完璧に愛せない罪をもって、その罪悪感、後ろめたさに苦しみを感じていると思います。


 しかし、その罪の罰を私たちの代わりに神が受けて十字架にかかってくださったことを覚え、自分も赦されているのだから、互いに裁きあうのではなく、赦しあう生き方を心掛けていきたいと思います。それが、律法の心であると思いました。

 

平和学園幼稚園 「年少のたこあげ」

 毎日、寒い日が続きます。子どもたちはほっぺを真っ赤に染めながら園庭中を元気よく走り回っています。年少組の子どもたちは風の力を受けやすいビニールを使った凧を作り凧あげを楽しんでいます。凧あげと言っても前を見てひたすら風に向かって走っているといった様子です。自分の背中で、手に感じる抵抗で、なんとなく凧が上がっているだろうというイメージで必死に走っています。だからと言って、それがつまらないというわけではないようで何度も何度も走り続けています。満面の笑みで「今日は凧あげをして楽しかった!!」とお母さんに報告している姿を見かけます。初めての凧あげ。来年はあがっている凧を見ながら楽しめるかな?

 

平和学園小学校 「席書大会」

 小学校では3学期の始業式の日に席書大会を行っています。今年も1月10日グレーニアホールに3~6年生全員が集まり毛筆に挑戦しました。


 書写の時間や冬休みの家庭での練習の成果を真っ白な条幅に表現し、納得の1枚を提出していました。


 一方、1,2年生は教室で硬筆の書き初めです。仮名と漢字のまざったお手本を見ながら、ミスのないようにマス目のなかに1文字ずつしっかりときざみつけていました。


 放課後には全教員がホールに集まり、展示された全児童の作品を見ながら各賞を審査します。事前に示されためあてだけでなく、その子なりに一生懸命努力しているプロセスを大事にし、金賞、銀賞、努力賞を選びました。


 11日の朝、友達の作品、他の学年の作品を鑑賞し、努力をたたえあう子どもたちの姿がホールにあふれていました。

 

アレセイア湘南中学校 「緊張感をもって」

 新年を迎え、3学期がスタートする前に、中学では冬セミナー(後半)が2日間ありました。そして、始業式を終え、午後には実力試験がありました。3学期という時期は、どの学年も最後のまとめをする時期でありますので、全体的に緊張感が感じられました。また、寒さも厳しくなり、風邪やインフルエンザにならないようにという緊張感も感じられました。


 最後のまとめとなる3学期をみんなで心を合わせて大切にしていけたらと思います。

 

アレセイア湘南高等学校 「大学入学試験を前に」

 高校では、1月に大きな学校行事はありません。けれども、大学入試の色がとても濃く感じられます。一般受験をする3年生の生徒たちは、3学期は自宅で準備を進めます。14、15日にはセンター試験が行われたため、受験した3年生は「センター入試自己採点会」、1、2年生は「大学入試センター報告会」に参加しました。2年生は来年に備えて、いろいろなガイダンスが続きます。


 それぞれの世界に飛び立って行こうとしている生徒たち。皆がアレセイアで出会った聖書、ともに歌った讃美歌を手に、自分の道をしっかり歩んで行ってくれることを願ってやみません。

 

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