『みなさんは昨日何を捨てましたか?』
みなさんならば何と答えるでしょうか。
これが6月29日に行われた、高3総合学習における「世界の諸問題への提言」という活動の、とある生徒の最初の一言でした。
そのまま続けて生徒が言いました。
世界には好きな食べ物を食べることができない人がいます。
食べ物がないことによって死ぬ人がいない世界を、どうやって作るのかが現代社会の課題です。
いろいろと調べていく中で私が着眼したものは、食料ロスをなくそうという運動です。
食料ロスというのは食料を廃棄するということ、日本人だけでも年間で1900万トンの食糧を食べずに廃棄しています。自分の国で作ったものも、他国からかっているものも、捨てています。
この食糧ロスと飢餓の関係について調べました。
我々が日頃食べて残してしまっている食べ物を残さない。それによる過剰生産をなくしていく。
これだけで、日本人に回されている食料の量が減っていき、それによって浮いた分が違う場所に巡っていく。
あらゆる先進国でこの運動が大きくなれば、全ては途上国にまわっていくと考えます。
だからみなさん、食べるとき意識してください。
我々は食べ物を捨てていて、地球の裏側で食べ物がなくて死ぬ人がいる。
こんな不思議な現象を何とかしましょう。
拙いながらも自分なりにしっかりと提言をしていました。
その他にも、ジェンダーの問題を考える生徒や、東北の食料が安全だと訴える生徒など、さまざまな提言をしてくれました。
高校1年生と2年生では世界のことについていろいろな角度から学んできました。高校3年生ではその集大成として、自分で調べて自分で解決策を考え、それをレポートにまとめて提言として発表するという活動をしています。
今回のクラス報告にて、着実に生徒たちの心の中に平和の精神が育まれていることを実感しました。
クラス発表の様子を動画でご覧ください。