ある日、子どもが色んな教師に相談して回っていました。
「ウツボをつくったんだけど、くねくねさせたいのに
すぐにまっすぐになってしまうんだけど
どうしたらいいとおもう?」
トイレットペーパーの芯数本を軸にして、
筒状に縫ったフェルトが周りについています。
「どうしたいの?」
「どうなったらいいとおもうの?」
「どんなものがあるといいかなぁ?」
尋ねられた教師は答えは出さず、色んな質問をし、一緒に考えながら
彼が‘何か‘に出会えるのを待ちます。
彼は、色んなヒントをもらいながらもう片方のクラスへ辿り着き
そこで針金でイワシを作っていた子どもに針金をもらいました。
クラスへ帰るときに、針金をいれて
思い通りのかたちになったウツボを見せてくれました。
水族館活動は、”つくる”ことが目的ではありません。
子どもが作る過程の中で
表現の方法、相談すること、考えること
できるだけたくさんの課題に出会い乗り越えていくことが
目に見えない大切な目的です。